六十六話 ページ41
隙のない攻防が続く。
そして、チンジャオが自身の悲劇の話を始めた。
なるほど、それでガープを恨んでるわけだ。
どういう原理かは知らないが、ルフィさんの攻撃によりチンジャオの頭は錐のように元通り。
そしてそして、長いようなCブロックの戦いがコロシアム全体の驚きの声と共に幕を閉じた。
＿＿＿＿＿
次の出番は、15分後。
バルトロメオがいた辺りにバージェスが居たな...アイツにもきっとルフィさんの正体はバレているだろう。
｢麦わら！もう逃げ場はないぞ！＿＿＿＿デュランダル｣
『＿＿＿＿
リング外での乱闘は退場だと注意されたばかりですよね？キャベンディッシュさん、聞き分けのない子供なのですか？』
｢なッ...地面が爆発した？うるさい！君より後ろの奴が僕の標的だ！そこをどけ！｣
『どくつもりは到底ありませんが、女性人気の高いあなたが今、ここで女の私に危害を加えたら...考えたくもないでしょう？』
｢くそ...コイツがどうなろうと君には関係ないだろう！君は何者なんだ！？｣
『名乗る程の者ではありません。ですが、万が一、彼に何かあった場合、私が許しませんのでご覚悟下さい』
隙を見せず、周囲にも警戒を張る。
彼らが来た。いい隙が作れそうだ。
｢おう麦わら！うちのジジイが一言言いてェってんだ｣
｢えッもういいだろ！俺が勝ったじゃねェか！｣
｢違う！！｣
チンジャオの頭突きで足元が割れる。
キャベンディッシュとの距離が離れた、今！
『ルフィさん！』
｢おう！｣
｢待ってくれガープの孫よ！｣
｢待て麦わら！｣
｢わァ〜！近くを通ったべ！｣
｢何なんだ、アイツら？しつこいんだよ〜｣
『悪い気はないようですが、ルフィさんの正体がこれ以上バレる訳にはいきません。行きましょう！』
さっきよりは人の少ない場所に来たが落ち着ける場所がどこにも無い、と困っていたその時声をかけられたと同時にルフィさんの腕が引っ張られた。
｢こっちよ｣
｢ん？あァ...お前、えっと｣
『レベッカ！』
｢敵が多いのね、ついてきて｣
彼女はここの剣闘士だ。コロシアムは詳しいはず。
とりあえず彼女について行くことにした。
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作者名：つんてん | 作成日時：2022年8月25日 23時
