信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ9)

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七話ページ9

海軍本部(マリンフォード)付近海中

『...！』

｢ど、どうだ？どうなったんだ？｣

『白ひげは...たった今死を迎えました』

かつてこの広い海で海賊王と渡り合った男。

享年72歳、白ひげ海賊団船長エドワード・ニューゲート
通称白ひげ

マリンフォード湾岸にて勃発した白ひげ海賊艦隊vs海軍本部・王下七武海連合軍率いる頂上決戦にて＿＿＿＿死亡

間違いなく時代は変わる。

全世界に伝わるのも時間を要さないだろう。

この場も直ぐに収まるだなんて到底思えない。

｢A｣

『はいキャプテン』

｢麦わら屋は？｣

『“声”を聞いてますが肉体的にも精神的にも有り得ないほどのダメージを受けている模様です。

今は“海峡”のジンベエに運ばれて海へ向かってます。海の中なら彼の庭ですからね』

が、サカズキとの距離はどんどん狭まっている。

＿＿＿＿＿！！！

『サカズキがジンベエを...麦わらさんも...！！
マズイです、ジンベエは貫かれた！重なっていたせいで麦わらさんはその攻撃によって更にダメージを...ッ』

｢...！おいお前ら！沿岸に船を動かせ！｣

｢アイアイキャプテン！｣

あともう少しだったのに...流石は大将。

『麦わらさんを助けるんですか？』

｢...気まぐれだ｣

この時のキャプテンの考えていることは

この時の私には分からなかった＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿

船は浮上し沿岸に船を停めた。私とキャプテン、ベポ、ペンギン、シャチ、ジャンバールさんは甲板に出る。

｢麦わら屋をこっちに乗せろ！｣

フワフワと浮いて麦わらさんとジンベエを抱えているのは“道化”のバギー...私とちょっと似てる人だ。赤鼻じゃないけど。

キャプテンの言葉に疑問の顔を浮かべる道化さん。言われてみれば面白い呼び方はしてるかも。

｢麦わら屋とはいずれ敵だが悪縁も縁。こんな所で死なれてもつまらねェ！ソイツをココから逃がす。一旦俺に預けろ！俺は医者だ！｣

そんなことを言えばガミガミと文句を言われる。

早くしないと二人の命どころか、私達まで被害を受ける...そんなの真っ平御免だ。

『道化さん！ここはどうか、私たちに任せて頂けませんか！』

彼は少し苦い表情をさせるが、まだ二人を渡してはくれない。時間はないのに...！