信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ8)

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六話ページ8

キッド海賊団の人達がくまに攻撃するがダメージはなさそう。

ユースタスさんに攻撃を仕掛けるくま。

その様子を距離を取り見ていると、くまの手に違和感があることに気づく。

くまはニキュニキュの実の肉球人間だったはず...何故手に肉球がない...？

(ここは危なーい！避難しろー！)

(ウワアアア！バーソロミュー・くまだ！)

(娘が！娘が居ないんです！どなたか！)

(大将黄猿がいるぞー！)

『キャプテン、コイツはバーソロミュー・くまじゃないです』

｢クッ...やはりそうか。七武海にしては光線(レーザー)しか撃たない頭のない奴なのかと思った｣

『武人さんが脚を切ったでしょう？でもそこからは電気が走っていた。つまりこれは...“戦闘兵器”！！』

｢成程な...！｣

キャプテンがくまの体に刀を入れてとりあえずは一段落がついた。キッドさんは何も分かってないみたい。

『ベポ！ジャンバールさん！海兵止めて！
キャプテン！くまに似た兵器はシャボンディ諸島全域にいると思われます！ゆっくりしてたら同じやつがまたここに！』

｢クソ...そういうことかお前のとこのクルーは頭が切れるな｣

｢そりゃどーも...ッ！？｣

＿＿＿＿＿＿＿＿

後々知ったが...あれは『パシフィスタ』という戦闘兵器だった。

くまの姿をしていたのは元々の体のくまが人間離れした肉体を持っており改造にはうってつけだった、とのことだ。

...何とも言えない気持ちだ。

今は海軍らを振り切り、シャボンディ諸島を少し離れた海上に居る。

いろいろ落ち着いた頃に知ったのだ。

あの、世界的大ニュースを。

“白ひげの船の2番隊隊長火拳のエースの公開処刑が決定”

この記事をキャプテンに見せた。

｢...そうか｣

微妙な反応だった。

公開処刑の場所は海軍本部(マリンフォード)なのだ。

確実に白ひげ海賊団は黙ってはいないだろうが、あそこに入るのは通常の航海ではほぼ不可能と言っていいだろう。

考えなくてもわかるが、とてつもなく大きな戦争があの場所で起きるだろう。

...とても嫌な予感がするのは何故だろうか。