信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ7)

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五話ページ7

外から海軍の放送が聞こえる。

｢俺たちは巻き込まれるどころか完全に共犯者扱いだな｣

ユースタスさんは麦わらさんとキャプテンに煽りの言葉を言った後、ここを出ていった。

...と思ったがその前に2人がキレて喧嘩を始めた。

｢あーあキャプテン行っちゃったよ｣

『先行ってるね』

私はこの場から早く離れたかった。天竜人と同じ空気を吸うのだけでも吐き気がするほど嫌だが、もっとそれ以外にもあっただろう。でもその時の私にはよく分からなかった。

そしてこの店の屋根に登って3人の船長を傍観する。

『...キャプテーン、海兵さんの頭を弾に変えるなんて趣味悪いでーす』

｢うるせェ、俺の勝手だ｣

｢屋根にいるのは...“堕天使”ヴァイス・A！彼女も軽く億超えです！｣

『ここは私に任せて貰って構いません。大人数の相手は私の方が早いです。
おそらくシャボンディ諸島(ここ)に居る大将は黄猿。奴が来る前にさっさと逃げましょう』

｢おめェの手を借りるほど俺はヤワじゃねェ！｣

『＿＿＿＿狂舞台(インナーフォーヴ)』

｢＿＿＿＿ROOM｣

『私の可愛い操り人形(マリオネット)たち、踊りの時間よ』

私の技をかけられた海兵達は操り人形のように味方である海兵さんたちに攻撃する。もちろん意識は奪ってる。

｢な、なんだなんだ？急に味方を攻撃し始めてるぞ？｣

｢ヴァイス、お前の能力か？｣

『そうですよ』

海軍は手を緩めない。キャプテンに向かってくる海兵をどんどん倒していく。

すると、さっきキャプテンと話していた大男がこちらに近寄ってきた。

｢縁があってお世話になることになった。ジャンバールという。よろしくなお嬢さん｣

『ヴァイス・Aです。呼び方は何でも構いません。よろしくお願いしますね』

おお、さっそく橋壊してくれた。いい戦力になりそうだ。

走った先に居たのは、見覚えのある顔たちと少々手こずりそうな相手だった。

｢ユースタス屋と...あれは！｣

『七武海“暴君”バーソロミュー・くま！』

｢トラファルガー・ローとヴァイス・A｣

光線が凄まじい速度で私たちの真横を過ぎる。あんなの真面に食らったら確実に...

｢今日は思わぬ大物に出くわす日だ。大将になんて会いたくねェんで...そこを通してもらうぞ！バーソロミュー・くま！｣