信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ6)

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四話ページ6

｢急がないと軍艦と大将が来ちゃう！｣

一味に呼び掛けるように叫ぶのは“泥棒猫”のナミさん。全員集合した様子だ。

｢海軍ならもう来てるぞ、麦わら屋｣

｢何だ？お前。何だ？そのクマ｣

『ベポのこと言われてるよ』

｢ベポ...｣

なんか声低くない？照れ方いつもと違くない？

｢ヤツらならオークションが始まる前からずっとこの会場を取り囲んでる。この諸島に本部の駐屯所があるからな。

誰を捕まえたかったのか知らねェが、まさか天竜人をぶっ飛ばされる事態になるとは思わなかったろうな。面白ェモン見せてもらったよ、麦わら屋一味｣

｢あなたトラファルガー・ローね、隣はヴァイス・A。ルフィ、海賊よ彼ら｣

｢え？そのクマもか？｣

『美人さんに名前を覚えて頂けるなんて嬉しいです』

｢あら嬉しいこと言ってくれるのね｣

笑顔まで素敵。本当に“悪魔の子”なのかな？

｢なァァんてお美しいんだ！Aちゅあああん！

...はッしまった！ケイミーちゃんが！｣

皆が気づいた時にはもう遅かった。

シャルリア宮が引き金を引こうとした瞬間、

彼女は意識を失った数秒後に

舞台の内側から歩いてくる1人の影と何回りと大きい1つの影＿＿＿

｢ほら見ろ巨人君、会場は偉い騒ぎだ。オークションは終わりだな。金も盗んだし...｣

ステージで会話をする1人の人間と1人の巨人。

そして人間は笑う。

少し疑問を浮かべた様子も見せる。

｢おお！ハチじゃないか！何しとるこんな所で！｣

彼は少し考えて辺りを見渡す。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿フッ

衝撃波のようなモノが全身を痺れさせる。

｢まさか...｣

一気に人々が倒れる。言わずもがな、“覇王色”だ。

そして人魚の首輪を外すというと一味から心配の声が散らつく。

タイマーの音がどんどん早くなる。

そしてそれは外れる訳で。

『...』

｢ん？悪かったな君ら。見物の海賊だったか。さっきのを難なく持ちこたえるとは半端者ではなさそうだな｣

｢＿＿＿＿“冥王”シルバーズ・レイリー｣

｢この島では“コーティング屋のレイさん”で通っている。下手に名を呼ばないでくれるな｣