信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ40)

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十七話ページ40

女海兵さんが黒電伝虫手に取り、音声を流す。

ここからの緊急信号を麦わらの一味が拾った、そんな感じだ。
オマケには最後に男が｢パンクハザード！｣と言い残し音声は終わる。

｢この島の名前、寒いという気候...声の主はこの島から信号を送ったことで間違いないのでは？｣

｢麦わらのルフィは知ってるな？
2年前、シャボンディで起きた天竜人ロズワード家の一件でお前らとキッド麦わらは共闘してる。更には頂上戦争では...赤犬に追われる麦わらをお前らは逃がした｣

白猟さんと女海兵さんの言葉には何も返答せずキャプテンは質問する。

｢用件は何だ？緊急信号の捏造はお前ら海軍の十八番だろう｣

｢残念ながらこの通信はウチで作った罠じゃない｣

｢どうだかな。俺の知らねェ話は終わりだ｣

｢つまらん問答はさせるな、研究所の中を見せろ｣

｢今は俺達の別荘だ、断る。お前らの捨てた島に海賊の俺がいて何が悪い？ここに居るのは俺とAの2人。麦わらがもしここに来たら首は狩っといてやる。話が済んだら帰れ｣

後ろから気配が多数...声もする。もしかして...

『＿＿＿＿黒技・消(ブラックアート・ミラー)』

一応気配も姿も消して様子を伺う。

麦わらの一味の泥棒猫さん、タヌキちゃん、鉄人さん、黒足さんの4人が沢山の子供たちを連れてこちらに走ってきた。

2年前と外見が変わっていて、気配は消しているものの彼らを凝視してしまった。

キャプテンだけでなく海軍らも突然のゲストの登場に驚きを隠せていない。

すると、キャプテンは泥棒猫さんとタヌキちゃんに散々言われまくってる。白猟さんは黒足さんにどこぞの極悪人って言われて...

いつの間にか子供たちを連れて来た方向へ帰っていった。

台風ってこういうこと言うんだろうな...

｢居るじゃねェか！何が2人だ｣

｢居たな...今驚いてるところだ｣

｢ハッ...みんな！麦わらの一味を捕らえます！｣

女海兵さんの声で海軍らは動き始める。白猟さんは待てと言うが、もう遅い。

｢＿＿＿＿ROOM

アイツら...面倒事持込みやがって＿＿＿＿タクト｣

キャプテンの技で轟音が鳴り、軍艦と川底が宙に浮く。

技を解除し、キャプテンの隣に立つ。

『あなた達をもう島から出す訳にはいかなくなりましたね』

｢人が居ねェと言ったことは悪かったよ｣