信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ39)

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十六話ページ39

四皇の統べる世界最強の海 “新世界”＿＿＿

ここは“パンクハザード”

誰一人として立入禁止となっており、島の中央から半分ずつ灼熱の地と極寒の地で分かれている。

元はDr.ベガパンクの研究施設があった場所でさまざまな実験がされていたという。

そして2年前、海軍の元帥の座をかけた当時の大将"青雉”と"赤犬"が決闘を行い今のような気候の島となった。

｢A｣

『はい』

｢外の様子を見てくる｣

『私も着いて行っても？』

｢...好きにしろ｣

ちなみに、今はキャプテンと私は2人だけの行動で他のクルーは“ゾウ”に行ってもらっている。

最初はキャプテン1人で、という話だったけど粘って私も着いて行くことにした。

その話を聞いた時に私は直感で

“船員(私たち)が知らない間にキャプテンが消えてしまう”、そう感じたのだ。

キャプテンが居ないこの広い海での航海は、何よりも嫌だった。

奥から聞こえるブザー音。

滅多にない来客が来たようだ。

｢誰かいるのか｣

『モネが確か、海軍だと。それも...G5だそうです。少し面倒そうですね』

｢...下手に口を滑らすなよ｣

『口は滑らせませんが、手は分かりません』

ハァ、と少しため息をつくキャプテン。

またブザー音が廊下に鳴り響く。

私達はブザーを鳴らしている来客を出迎えるため、その扉に向かう。

｢俺の別荘に何の用だ？白猟屋｣

｢そんなバカな！｣

｢だってお前は！｣

｢元懸賞金4億4000万ベリーのルーキー、そして今は鷹の目のミホークと海賊女帝ボア・ハンコック、ドンキホーテ・ドフラミンゴらと肩を並べる世界政府公認の海賊、王下七武海。そして懸賞金3億の同じ船の副船長｣

｢トラファルガー・ロー、ヴァイス・A｣

海兵たちの悲鳴と共に上がる少し前の出来事。

｢コイツは七武海になる為に...海賊の心臓を100個本部に届けた狂気の男だ！｣

『あァ...あの時私が全部説明しましたよね。私何もやってないのに』

｢...るせェ｣

図星のくせに。

緊張した空気が寒さと共に張り付ける。

｢何故お前らがここに居る？ここは海賊も政府関係者も立入禁止の島だ｣

｢じゃあ...お前らもだな｣