信じるもの【トラファルガー・ロー】 (ページ17)

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十五話ページ17

熱が触れているところから伝わってくる。

左耳に吐息がかかり、くすぐったい。

体勢を変えようとすると抱き締める力が強くなり身動きが取れない。

彼が寝ているのか寝ていないのかはこんなにも近いが分からない。

｢...A｣

『は、はぃっ？』

またもや情けない声を出してしまう。

返事をするが、その後何も言わないキャプテン。

『キャプテン？わ、私、部屋戻りますからね』

そう言い、腕をよけて立とうとした時右手が後ろに引っ張られる。

｢悪ぃ、今日はここに居て、くれ...｣

何か力なく私にお願いするキャプテン。

顔は下を向いていて表情はあまり分からないけど大きな子どものようで可愛く思えて我儘を聞くこととした。

今度は私は向き合うように寝転ぶ。

少し吃驚したようでさっきより目を見開く彼。

『ゆっくり休んでください、ローさん』

｢...あァ｣

安心したような表情を見せた彼は私をさっきよりは強く、だけど優しく抱き締めた。

私は彼の温もりに心地良さを覚え、ゆっくりと夢に沈んで行った＿＿＿＿

＿＿＿＿＿＿＿＿

ローside

｢...寝たみたいだな｣

Aは温かい。本当子どもみたいに。

はぁ、と大きくため息をつく。

＿＿＿＿＿海賊は欲しいものは“奪う”まで

｢＿＿＿＿は奪えるもんかな｣

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ごきげんよう、作者です。

これからの物語、新世界(パンクハザード編)はすぐに入らず
少しハートの海賊団の日常を書いていこうかなと思います。

ヴァイスちゃんの性格や好みなど...

ちょくちょく出していくつもりです。

ヴァイスちゃんが何者かはまだまだお楽しみ…