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紅茶と砂糖菓子 ページ6
幾月経っても僕は綺麗に息ができないままでいる
ですが、それでも、夜は来るので。
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あなたの微笑みは軽くまろやかなそれだった
向かい合わせに座り
勧められ一つだけ口に放り込んだ砂糖菓子の味
｢あなたは分かっているのですか？｣
僕が何故ここにいるのかを
あの日あなたの指先があと少し違う所にあれば
僕はきっと今日も快い朝日を浴びていた
あの時放たれた弾丸が狙いを果していれば
あなたはもっと早く僕の前から
姿を消していた
瑞々しくなどなくけれど腐りもせず
人肌より少し低い温度だけがただ
残っていた
僕らは敵でも味方でもなく
人と人ですらなく
口に含めば溶けてしまいそうな関係だけがそこに
午前零時と正午のように
向かい合っていても近付きもせず
遠ざかりもせず
それでいいと思っていました
ここに僕らが二人でいる理由も問わぬまま
ささやかに
隙間風も吹いたままで
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美月 - おもろかったです なんとか全部読ませていただきました 。 もう小説家になってもいいんじゃないのでしょうか？ 応援しています (2020年8月28日 23時) (
レス) id: 6e4bf7a052 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真葛 | 作成日時：2020年4月16日 23時
