冠前絶後 (ページ30)

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「…です、げーむ…、ですか…?申し訳ないのですが、私かなり眠たいので、ドッキリでしたらすぐにネタバレして頂けると…早く寝かせて下さい…って、あれ…?皆様の反応を見る限りドッキリ、という訳では無さそうですね…うーん…一先ず其処の可愛らしい?可哀想?な熊様は今度繕って差し上げますね…大丈夫ですよ皆様、謎解き要素は私にお任せ下さいませ…あぁ、そうそう…此のデスゲームが終了した次第、即刻貴方方の身柄を調査し、我が家の全力を上げて社会的に抹殺させて頂く予定ですので悪しからず」

「…私は、結局此処で朽ち果てていく運命ですが、貴女だけは、〇〇さんだけでも生き残って下さい…雲雀時雨は此処で消えゆく運命にあっただけですから…だから、どうか、〇〇さん…いえ、〇〇ちゃんだけは命を落とさぬよう…大丈夫です、私は此の世から消え失せても貴女様を空から見守っておりますから…ね…?そんな顔しないで下さい…『アイドル』でいると決めたのですから…だから、ほら…笑って…?」

「私のような取るに足らない人間など捨て置いて、大切な貴女方だけでも生きて、私の分まで『人生』を謳歌してほしいのです…あぁ、せめて…最期に、手を握って下さいませんか…?…落ち着きます…此れで、やっと私は彼の『眠り姫』のように『永遠の眠り』に着くことが出来ます…皆様、またお会いする其の時まで…さようなら」

「…し、信じたくは有りませんが…此の一件の首謀者は…〇〇さん、貴女なんですよね…?私だって信じられませんが、現場に残された証拠や最近の態度等を鑑みると明らかに貴女しか当て嵌まらないのです…どうか、どうか認めて自白して下さいませんか…?其れか、声高に違う、と言い切って下さいませんか…?どうか、お願いします…」

「ふふ、結局私(わたくし)は運命に背く事は出来ないのですね……大好きで大好きで大切な皆様の事を守る事すら出来ないですし…しかも何故私の様な取るに足らない人間が生き残っているのでしょうか…神様は残酷ですね。此の状態では眠気すらも催しませんし、何より此の中に『裏切り者』が居る可能性が極めて高い…一先ず、しうに出来る事を探してきちんと勤め上げなければ……『天才』を此処で活かさず、何処で活かすと云うのでしょう…?」

「……アイドルと云えど所詮は人間。隠したい過去や情報の一つや二つ、あっても可笑しくないでしょう…?＿＿『深淵を覗く時また深淵も此方を覗いているのだ』＿＿ふふ、雲雀時雨の過去を覗く際には其れ相応の覚悟が必要かと」

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