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今日は土曜日ということもあって親子で遊びに来ている人が結構多かった。男二人でクレープもって二つのクレープを半分こしてるのが異様な光景に見えないか心配になる。
颯「結構いるね。」
哲「あ、あっちのベンチ空いてるからそこ行こ」
少し日陰になってて今の季節だと少し肌寒い。軽くカーディガンとか着てこればよかったと思いながらクレープを食べるけどアイスが入ってて体が冷える。
颯「ん、うま。たまには甘いのもいいかも」
「てかちょっと寒くない?」
「しょうがない、俺のカーディガン貸してあげる。風邪ひくし。」
さすがに申し訳ない気持ちが大きいのに寒いのは本当でどう断ればいいのか。
哲「いいよ。颯斗も寒いでしょ」
「俺、筋肉あるしあったかいから、」
断ろうとしてとっさに変な言葉が出てきてしまった。筋肉であったかくなるのかなんて知る訳もない。
颯「いや、絶対寒いでしょその恰好」
「それを言うなら俺だって筋肉あるし。風邪ひかないように掛けててください。」
断り切れずに受け取ってしまった。カーディガンの下に半袖一枚しか着てない颯斗を見て申し訳なくなる。
哲「なんで中に半袖しか着てないの」
「見てるだけで寒いから。颯斗こそ風邪ひくやん。」
「これ半分ずつ使おう。寒いでしょ」
二人で使うには少し狭くてくっつかないといけないけど、それも気にならないくらいにはあったかかった。
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作者名:雪柳 | 作成日時:2024年2月27日 14時