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隣で寝ている颯斗を愛おしく思いながら、眺めていた。首が痛くなりそうなのでソファに横で寝かせる。本当に綺麗で見惚れてしまっていた。長いまつげに通った鼻筋、形のいい唇。そこから聞こえる小さめのいびき。何もかもが愛おしくてもう抜け出すことはできなさそうなほど。
玄関から扉の開く音が聞こえてきた。その直後にドタドタと足音が聞こえてきて廊下に向かう。楓弥が帰ってきたのか。顔を出すと楓弥が大量のお菓子が入ったコンビニの袋を手から下げていた。
楓「あ！えい君まだいた！」
結構大きめの声で話す楓弥にシーっとジェスチャーをする。颯斗が気持ちよさそうに寝てるのに起こしてしまっては可愛そうだ。
永「颯斗寝てるから、シー」
コクコクと勢いよく首をとれそうなくらいにふってる楓弥だがカシャカシャと颯斗の寝顔を撮っていた。多分んおきてから本人に見せるのか、いたずらを企んでるように見える。
楓「はやちん起きたらみせよ」
「あ、さっき哲汰君と会ったよー。えい君いるって教えてくれたんだけど一緒だったの？」
永「いや、来たけどすぐ帰ったよ。大した用事じゃないからって。」
楓「そっか。」
「えい君ってさ。はやちんのこと好きでしょ。」
急に核心をついてきた楓弥に驚きを隠せなかった。なぜわかったのか。颯斗本人は鈍感だから気づかないのはわかってた。うまく隠せてると思ってた。
永「あー。バレバレだった？」
楓「いや、そうでも。でも推しのことですからわかるに決まってるでしょ。だてにえい君推してないよ。」
永「そっか。」
楓「はやちん、哲汰君と付き合ってるんだって。」
永「知ってる。で、別れたって」
颯斗が名前を伏せていたとしても哲汰と付き合ってるのは最初から気づいてた。気づいてることを颯斗は知らないはずだから、すべて教えてくれると思って、名前を伏せたとき少しショックだった。何でも話せるような間なのに、そこは伏せるんだ、って。当たり前のことなのに。
楓「え、別れたの？初耳なんだけど。いや、やらかしたって言ってたけどそこまで？」
そのあとのことを楓弥にすべて話す。もちろん俺の行動は伏せながら。
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作者名：雪柳 | 作成日時：2024年2月27日 14時
