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哲汰side
颯斗からの言葉がうれしいのとは裏腹に、こんなに俺を好きでいてくれるのにそれを返せないことが苦しくて仕方なかった。
やっぱり颯斗には幸せで、笑顔でいてほしい。そのためには、俺は颯斗の隣にいたらだめだ。颯斗の隣はずっと颯斗だけを愛してくれるような人がいた方がいい。
こんな軽い気持ちで付き合うのは間違いだったのかもしれない。このままだとお互いに傷つけあって、ボロボロになっていくだけだ。
哲「ありがとう。」
「ごめん、別れよう。」
それだけを言い残して公園を後にする。
颯「え?なんで?待って、、哲汰!」
引き止めようとはしたものの追いかけてこない。颯斗は勘がたまに鋭いからある程度気づいていたのかもしれない。去り際に後ろを見ると膝から崩れ落ちる姿が見えた。
この大きな罪悪感に包まれながら帰宅して、家に着いた瞬間、頬に暖かいものが流れた。
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作者名:雪柳 | 作成日時:2024年2月27日 14時