あの人 ページ44
レイ「ねぇA
Aの大切なあの人ってどんな人だったの？」
『...気になるの？』
そう言えばレイはこくんと頷いて机の上に置いてあった写真立てを持ってきた
そこには小さい頃の私とまだ生きていたあの人が笑顔で映っていた
レイ「これを見て気になっちゃって」
『そっか。いいよ、教えてあげる』
話そうとしたその時、ザックも気になったのかソファにうつ伏せの状態から顔を上げて私の方を向いた
『あの人は、本当に優しい人だったの。特に子供にはね。私が暗殺者としても、人間としても成長していく度に褒めてくれて頭を撫でてくれた。けど厳しい一面もあってちゃんとダメなことはダメって言ってくれるお手本みたいな人だった
暗殺者としては天才とも呼ばれていたよ。あの人も幼少期から暗殺術を教え込まれていてどんどん成長していって小学生の時大人何十人を一人で相手したって言ってたっけな』
すごいな、って当時は思って貴方みたいになりたいって何度思ったことか
『けど...私がまだ中学生の時だったかな。
殺したと思っていたターゲットがまだ息をしていてね。そのターゲットに後ろから3発、銃で撃たれて亡くなった。私の目の前で。あの光景はもう一生忘れない』
忘れられないよ
もう一生見たくもない
『...かっこよかった。私にとって光で、生きる理由そのものだった。そんな、尊敬できる最高の父親だよ』
レイ「...そうなんだ。ありがとう話してくれて」
ううん。こちらこそ、あの人のこと知りたいって思ってくれてありがとう
『気になったこと、知れた？』
レイ「うん。Aのことも、その人のことも」
『...じゃあこの話は終わり。また何かあったら聞いて。なんでも答えてあげるよ
さ、今日のご飯は何がいい？今日の当番は私だからね』
ザック「肉！！」
『肉もいいけど野菜も食べてねザック』
リアム・カーリー
Aやレイから“あの人”と呼ばれていたAが尊敬している人間
ターゲットに後ろから銃で撃たれ死亡。
Aに「幸せになってから死ね」と言葉を遺す
遠くから見守っている
画像:君の世界メーカー様
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シュロ - 面白かったし、マジで名作この小説書いた(？)作者さんマジで神だと思う。 (2022年11月21日 4時) (
レス) @page47 id: 29ffd2c6ba (このIDを非表示/違反報告)
くまなのだ。 - こんな名作が知らない人は可哀想な程に神。 (2022年8月30日 22時) (レス) @page47 id: 49205e8440 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな - 作者さんなんで！なんで僕のすきな曲知ってるんですか！？物語も神です、ありがとうございました！星1番右、押しときまーす (2022年7月30日 21時) (レス) @page47 id: e740e61b6c (このIDを非表示/違反報告)
七巳流 - う、泣ける、泣ける。やばい作品に出会ってしまったぁ。ありがとう。 (2022年6月25日 18時) (レス) @page47 id: 9dbecd43e8 (このIDを非表示/違反報告)
如月蛍(プロフ) - 名前リアにして読んでたら師匠の名前が！！！！リアム！！！ (2022年5月30日 17時) (レス) @page47 id: a1933fa7ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白亜
| 作成日時：2022年4月28日 22時
