殺戮の女神 3【殺戮の天使】

104 ページ4

ザック「つーかなんでここにあいつの部屋があんだよ...」


『...』


もし私の考えがあっているとしたら

ここのフロアの主は...


ザック「おいボーッとしてないで早く行くぞ」


『...うん』


ザックの後ろについて部屋へ入るとそこは普通の部屋だったが床には沢山の血が染み付いていた

そして大きな窓

そこには


『ニセモノの青い、月...』


《───○○○州○○○の民家でガードナー夫婦の遺体が発見されました》


床に置いてあるテレビが独りでについた


《───遺体には刃物で切り付けられた跡と拳銃の弾痕があることから殺人と見られています。遺体は死後一週間以上経っており損傷が激しく、糸で不自然に縫い合わされている状態でした。

その近くにいたガードナー夫婦の娘であるレイチェル・ガードナーは無事保護されましたが...言動に混乱が見られるため現在詳しく事情聴取をしているとのことです》









“ダニー「レイチェル、今日は少しだけ深く話してみてもいいかな。大丈夫、恐れることはないよ。

...じゃあそうだな。君にばかり聞くのは悪いから僕の話でもしようか」”


“「あのね、実は僕の片目は義眼なんだよ？
生まれつき片目がなくてね。子供の時は母さんがそれを酷く気に病んでいた。病んで、病んで、とてもくらい瞳をしていたよ

暗くて静かな目はいつしか子供の僕さえ映さなくなっていった。でも僕はそんな母さんを愛してた。その瞳が愛おしかったんだ」”


“「ねぇレイチェル。君は...ご両親が憎かったかい...？」”


“レイ「.....いいえ」”


“ダニー「ではどうして

切ったり、縫ったりしたのかな」”








“レイ「.....


家族が欲しかったの」”

105→←103

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す