殺戮の女神 2【殺戮の天使】

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ザックside


誰かが頭を触っている感触で目が覚めた


A「...あ、起きた」


『！？な、おまっ、』


目を開けばすぐそこにAの顔

なんでこんな近くにいるんだよ！！

つーかなんだこの体勢！？


A「体調は、どう？」


『...別に、さっきから大丈夫だっつってるだろ』


そう言えばAはよかった、と少し微笑んだように見えた


『なんだよこの体勢』


A「あぁ、“膝枕”のこと？
これ、あの人がしてくれた時安心すること思い出してザックにもやってあげようかなって

たまにあの人が疲れた時とか私がすることもあったから慣れてるの」


.....膝枕、か


『...さっき俺の頭撫でてたろ』


A「嫌だった...？」


『嫌とは言ってねーだろ』


そう言うとAはまた撫で始めた

...たまには、いいかもな


そういえば...あのクソジジイも


こうやって撫でてくれた時あったな


...ん？


『お前、この傷どうした』


腕にあった4個の穴みたいな傷


A「？...あぁ、これ

蛇に噛まれた」


.....蛇ぃ？

記憶をたどって行くと俺が倒れる前、そういや大量の蛇が俺たちを襲ってきたことを思い出した


『お前大丈夫とか言ってたじゃねぇか』


A「噛まれただけだから大丈夫。別に痛くないし」


『...腕だけか？』


A「いや...足も少し噛まれた」


はぁ...コイツ自分のことなんも思ってねぇのかよ

痛いから傷つきたくないとか


A「？」


思ってなさそうだな


『...もう、怪我すんじゃねぇ』


A「...殺人鬼が言うセリフじゃないね」


『うっせー』


あ、笑った


...やっぱり殺したいとは思わねぇ

なんなんだよコイツ...

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