殺戮の女神 2【殺戮の天使】

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ザックside


レイ「...ねぇザック」


『あ？』


レイが小さな声で俺を呼んだ


レイ「ザックはAのこと、どう思ってるの」


『.....はぁ？』


何言ってんだこいつ

どう思ってるって...


『別にどうも思ってねぇよ。

ただ...コイツがいねぇと調子狂うからウゼェ』


Aが自分のフロアに残って死のうとしたあの時


俺はやっぱりAがいねぇと何故かもやもやしてエレベーターの前から引き返してAの元へ向かった

そしたら頭の横に拳銃当てて死のうとしてるアイツを見つけたから拳銃を奪った

ただそれだけ

Aがいねぇとスッキリしねぇから隣に置いてるだけ


レイ「そう...」


レイはそう小さく呟いて目を閉じた


なんだコイツ、聞くだけ聞いて寝やがって


Aの方を見ると死んだように眠っていた


青白い顔


細い首


全然動かない身体


...マジで死んでんじゃねぇか...？


Aの口元に耳を寄せると小さく寝息が聞こえた

...生きてるな


生きてることを確認してため息を着くといきなり肩に重いものが乗っかった

横を見るとAの頭が俺の肩に乗っかっていた


『.....ちっ』


動けねぇじゃねぇか


...まぁ、いいか


ボーッと意識が遠のき始める

.....俺もさっきの毒が回ってんのか


俺は意識を手放した

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