殺戮の女神 2【殺戮の天使】

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扉を開けて進んでいけば


苦しそうに叫んでいるザックを見つけた


『ザック...！』


ザックを落ち着かせるために背中をさすれば少しずつ落ち着いてきたのか叫ぶのを辞めた


『...ザック、大丈夫？』


返事はない

ただ無言で立ち上がったから少し様子はおかしいけど大丈夫かなと思ってしまった


後ろから走ってくる音が聞こえた

レイだ


後ろを振り向いてレイの方へ走ろうとしたが


私の首に鎌の刃が向けられていてそれは叶わなかった


このまま走れば首を跳ねられる


『ザック...？』


ザック「...殺したくて


殺したくて


殺したくて


殺したくて


頭がどーにかなっちまいそうなんだよ！！」


ザックの叫びが廊下に響く


『...いいよ


殺して』


レイ「...私も構わない」


元々私は死のうとしてたんだ

死にたいとは思っていなかった、ただあの人に逢いたかったから


その時期がほんの少しだけ伸びただけ


ザック「あぁそーかよ！そーかそうだよなぁ！？」


ザックの手が私の首に伸びた

そう、そのまま首を絞めて殺せばいい


...


ザック「じゃあ死ね」


だけど...


『...ザックはそれでいいの？』


ザック「あぁ！？」


『ザックはまだ外に出てない。私とレイを殺したら一生このビルに閉じ込められたまま。

...それに、レイの顔つまらない顔のままだって言ってたじゃない』


ザック「今更脅してんのか、あぁ！？」


違うよ、脅してなんかない


『嘘は、嫌いでしょう。私とレイ、それに貴方にも...嘘をつかせないで

もう1回聞くね


ザックはそれでいいの？』

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