殺戮の女神 2【殺戮の天使】

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金庫の中へ入ると思ったより狭くてギュウギュウ詰めだった


ザック「狭ぇ、もっとあっち行け」


『...これが限界だから我慢して』


...苦しいな

意識が遠くなりそうだ


ザックの胸に頭を少し預けるとザックはびっくりしたのか肩を揺らした


『少しだけ、貸して』


ザック「...しょうがねぇな

...大丈夫なのかよ」


『.....ん』


大丈夫、死なない

あの人が鍛えてくれたもの...


それに毒なんかで死にたくない


なんて考えているといきなり爆風が金庫の中に吹いた

けどその熱い風は私にはあまり届かなかった


...ザックが私に覆い被さるように守ってくれたからだった


ザック「くそあっちぃ！！

もう出るぞ！？」


金庫の扉を開くとそこは爆弾で焼けた部屋

そして、爆弾で壊れてしまったドア


...これで出れる


よろけながらも金庫を出て外へ向かう


早く行かないと


レイ「A...！ザック...！無事でよかった！」


ザック「聞けよレイ！コイツ爆弾作ってドアぶっ壊したんだぜ！」


...そんな自慢することじゃない


『...早く、行こう

先に進んで、外へ出よう』


ふらふらと歩き出す


...大丈夫


大丈夫


私は、死なない



絶対に死ねない...

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