東海地方で恋をした② (ページ28)

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【青】③ ページ28

side：A

待って、まじで良すぎた
ジャスミン綺麗すぎたし、アラジンかっこよすぎるし、ジーニーが人間になるとことかもう泣きっぱなしだった。

私、年々涙腺緩くなってない？昔、感動系の話とか泣かなかったのに。おばあちゃんになっちまったか？

り「A、泣きすぎ笑」

「いやだって、良すぎたんだもん！歌もめちゃくちゃ良かったしさ！」

り「涙腺緩くなったね笑
昔そんな泣くタイプじゃなかったのにね」

「ほんとそうだよ！中学の時とか、泣くって何？とか思ってたからね」

り「とんがってたもんなぁ」

「うわー、話盛るじゃん！とんがってなんてないし！ただのインキャです～」

り「えぇ笑」

中学か、懐かしいな
あの頃ほんとに学校が嫌で嫌で、毎日休みたかったけど、りょうくんとかとしくんが居たから、なんとか学校行けてたんだよね。

り「中学時代、懐かしいね」

「ほんとに」

2人が居てくれてほんと良かった

り「あ、2人でプリクラ撮らん？」

「え！いいね！そういや、最近全然撮ってないや！」

りょうくんと2人でプリを撮るなんて、滅多にない。
前撮ったのなんて、高校生の時かな。

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撮り終わって、落書きブースに移動する。

「ねぇ、久々すぎて何を書けばいいか分からんのだけど」

り「んー、ピースの二乗でも書いとけば良いんじゃない？」

「まじでそれしか書かんよ？いいの？」

り「それしか書かないんだ笑」

「だって他思いつかん！」

り「やば笑」

そんなやり取りをしながら落書きをする。
チラッと横を見ると、りょうくんが真剣に落書きをしてる。ほんとイケメンだな、コイツ。
なんで彼女居ないんだろ？いてもおかしくないよね。

「ね、なんで彼女作らんの？」

り「…え～、出来ないんだって」

少し間が空いて、りょうくんはそう答えた。

「いや、そんなことないでしょ！りょうくんイケメンだし、作ろうと思えば出来るじゃん」

り「んー、そうだね…今気になる子いるんだよね」

えっ、そうなの？！初耳なんですけど！

「まじか！私の知ってる人？」

り「そうだね、知ってる子かな」

「へぇ～そうなんだ」

私の知ってる人かぁ、中高の同級生？陸部の先輩、後輩？それともYouTuber？
りょうくんが好きになるんだから、きっといい子なんだろうな。

「…その子と付き合えそう？」

り「いや、俺の片想いだね」

「…そっか」

りょうくん良いやつだしきっと付き合えるよ！って言いたかったのに、なぜか言えなかった。