四話 ページ6
NOside
「にしても珍しいこともあんだなー。あのマイキーが女に会わせろって言うなんて」
田中が居なくなり、静寂に包まれた部屋で声を発したのは蘭。
周りは何も言わないが、それな！！よく聞いた蘭！！と内心、蘭をめっちゃ褒めていた()
「……ただの気分だ」
そんな幹部たちを裏切るように、マイキーは冷たく言う。
あの梵天首領のマイキーが、女に会わせろ、と言った。
それは幹部からしたら驚きの対象だった。
だが、マイキーが会わせろというのもそのはず。
灰谷兄弟には劣るものの、女がほいほいと寄ってくるほどのイケメン、田中海斗が、自分の命よりも大切と言った女。
気にならないわけがなかった。
無論、幹部たち(特に灰谷兄)も田中の言う幼馴染みが気になって仕方がなかった。
「田中が命にかけても守りてぇ女、か…」
九井は目を細め、かつて自分が愛した女性を思い浮かべた。
「三途ー、オメェがマイキーにこの件チクったんだろ？だったらその女、しってんじゃねぇの？」
田中の女(仮)にもちろん興味がある竜胆は、思い出したように三途に聞いた。
「あ？」
「…確かにな。」
「どうなんだ、三途」
こんな話には一ミリも興味がなさそうに見えて実はめっちゃ興味がある男たち、鶴蝶、望月も三途を問い詰める。
三途はめんどうだと思いマイキーに助けを求めようとするが、マイキーまでもがこちらを見ていて、逃げ場をなくしていた()
「別にテメェらに関係ねぇだろうが！！」
「言わねぇってことは何かあったんだー」
三途を煽るように言う蘭。その後ろでは竜胆がニヤニヤしていた。
「テメェらまとめてスクラップにすんぞ！！」
「うるせぇヤク中」
叫ぶ三途に九井がそういうと、またスクラップと騒ぎ出す三途。
今日も今日とて梵天は平和です()
ーーーーー
Aside
『海斗から連絡なんて珍しいー！！どうしたの？』
「ちょっとな」
ピンク頭のスクラップさんと出会い、イケメン幼馴染み海斗に再開し、なにやら危ないことに手を染めてるのを知ったりと、なんやら濃い1日を過ごした昨日。
私死ぬんかなって思いながらもちゃんと朝を迎えた私。
うわぁーお。5年ほど前から連絡のつかなくなった幼馴染みから連絡が来たと思ったら、
海斗今お前の家の前にいる
いやメリーさんかよ()
·
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 332人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルクティー - 泣いていたことを分かってたのかって夢主が海斗に電話をかけるシーン「優翔」ではなく「海斗」じゃないですか？ (4月5日 11時) (
レス) @page37 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» すいません…、作品名教えてもらっていいですか、？(( (8月10日 2時) (レス) id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» たくさんのコメントありがとうございます！！舞香さんの作品、覗かせてもらいますね！！！ (8月10日 2時) (レス) @page21 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
舞香 - またまたコメントさせていただきますっ！！今回の話も面白いですねっ！私も小説書いてるんですけど、林檎飴玉さんみたいにうまく書けないです！！もしアドバイスとかあればお願いします！今回も神作品ありがとうございます！ (8月10日 0時) (レス) @page21 id: d458a1be93 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» ありがとうございます！！楽しんでもらえるようにこれからも頑張ります☆ (8月9日 17時) (レス) @page20 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：林檎飴玉 | 作成日時：2023年8月1日 0時
