三十三話 ページ37
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馬鹿みたいに泣いて、なんなら目が痛くなるという現象にぶち当たり、今は目を冷やしている状況です、はい。
ビックサイズの保冷剤で目を冷やしながらスマホを弄る。かと言って特にやることもないからYouTub○やインス○などのアプリを閉じてまた開いてを繰り返す。
『暇だなぁ、もう夜だし…。流石に海斗にダル絡みも出来ないし』
YouTub○でも見るか、とアプリを開く。そんなとき、
ピンポーン
『こんな時間に…』
もう9時だよ?そんな時間に普通来る?ぶっちゃけ気味悪いんだけど()
モニターで相手を確認する。
『!』
そこからの私の行動は早かった。門を開けて、階段を落ちるようにかけ降りて、相手をお迎えする。
『…お久しぶりです、
「久しぶりね、Aちゃん」
「こんな夜遅くで申し訳ないね」
二人は微笑んだ。お土産を渡されながら、相変わらず優しくて素敵な夫婦だな、なんて思う。
「海斗もここら辺に住んでいるのかしら?」
『はい。この前再開して、最近はよく会ってます。相変わらず元気ですよ』
「そうなのか…。僕たちには連絡も寄越さなくて心配していたが、元気そうならよかったよ」
二人は、優翔と海斗の両親。ちなみに、優翔と海斗の"と"の漢字を同じにしなかったのは、双子だからと言って同じにならないで、お互い個性を持ってほしいという思いからだそう。
それにしても海斗、親に自分が何処に住んでるかとか言ってないの?やばすぎ。
『今日はどうされたんですか?こんな遅くに』
「…ちょっと、話したいことがあってね…」
『…海斗、呼びます?』
きっと話すのは優翔の事だろう。なら海斗を呼んだ方がいいと私はすぐに判断した。
「お願いできるかしら」
『すぐ呼びますね』
泣いていたことを分かっていたからか、優翔が電話に出るのは思ったよりも早かった。
「どうした?何かあったか?」
『今すぐ私の家来て。今すぐね!!』
言いたいことだけを言って、すぐに電話を切る。相手に悩む隙を与えないのが成功の鍵!()
「相変わらず、仲がいいのね。海斗とAちゃんは…」
『はい、すっごく』
あれ、海さんがいない。
そう思って部屋を見渡すと、海さんはある場所にいた。
『あ…』
そこは、優翔の写真が飾ってある棚がある場所だった。
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ミルクティー - 泣いていたことを分かってたのかって夢主が海斗に電話をかけるシーン「優翔」ではなく「海斗」じゃないですか? (4月5日 11時) (レス) @page37 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» すいません…、作品名教えてもらっていいですか、?(( (8月10日 2時) (レス) id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» たくさんのコメントありがとうございます!!舞香さんの作品、覗かせてもらいますね!!! (8月10日 2時) (レス) @page21 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
舞香 - またまたコメントさせていただきますっ!!今回の話も面白いですねっ!私も小説書いてるんですけど、林檎飴玉さんみたいにうまく書けないです!!もしアドバイスとかあればお願いします!今回も神作品ありがとうございます! (8月10日 0時) (レス) @page21 id: d458a1be93 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» ありがとうございます!!楽しんでもらえるようにこれからも頑張ります☆ (8月9日 17時) (レス) @page20 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:林檎飴玉 | 作成日時:2023年8月1日 0時