三十一話 ページ35
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NOside
田中が話し終え、梵天の幹部の表情を伺う。
「ひっ…！」
つい田中が短い悲鳴をあげてしまう程、幹部たちはの顔は無表情だった。でも、瞳はあり得ないほど冷たかった。
田中も何度か見たことがある、これは、怒っていたり、まぁとりあえず機嫌が悪いときの顔。
田中は、元不良は皆怒ると無表情なのか。と自己完結した自分を思い出す。そして、この顔をした上司達ほど怖いものがないということも思い出す。
「(俺死ぬ？もしかして死ぬ？？何か不味いことを言ってしまったか。素直に話しただけなんだけど。いや、素直に話しすぎたのが悪かったのか？)」
冷静(?)に今の状況を整理する田中。だがもし素直に話しすぎたのが原因だとしよう。
田中にある人物像が理不尽上司から最低最悪クソ上司にレベルアップする()
「うぜぇ…」
「(いややっぱ俺素直に話しすぎた？でも話せって言ったのお前らだぞ？)」
三途の溢した言葉に、なんなら冷静を通り越してイラついてきた田中。ちなみにこの男も怒ると無表情になるタイプである。田中の説教ほど長くめんどくさくねちっこい説教はないと説教常習犯は言う。(A談)
顔面のいい男たちが揃いも揃って無表情をするという何ともシュールな絵図が出来上がった。()
「おーい、九井」
ガチャと、扉が開く。
だが、扉を開けリビングに顔を覗かせた男、明司は部屋を見渡すと無言で部屋を出ていった。
未だにリビングに居る男たちは無表情のまま。
「マジでうぜぇわ。田中優翔」
「…ん？」
「それな」
「Aちゃん悲しませるとか、死刑だろ」
「死刑もクソももう死んでんだよ」
「だいぶひでぇツッコミしたな九井」
「………」
「(鶴蝶さんしかまともな人が居ねぇよどうしたらいい？マイキーに関してはまた無言だし。九井さんに関しては確かにひでぇわ。まぁそんな単語聞き慣れてるけど)」
梵天にいるだけあって、そういう系の単語は聞き慣れている田中。あまり気に止めなかった。
でも、ある言葉が引っ掛かった。
「もう死んでる…か」
田中はボソリと、九井が言った言葉を繰り返す。
「田中。お前、悲しくねぇの？」
さっきまで黙っていたマイキーが、田中に問った。
「なんか、よく分かんないっす」
田中は鏡を見つめる。その仕草は、田中が悩んだ時にする仕草だった。
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ミルクティー - 泣いていたことを分かってたのかって夢主が海斗に電話をかけるシーン「優翔」ではなく「海斗」じゃないですか？ (4月5日 11時) (
レス) @page37 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» すいません…、作品名教えてもらっていいですか、？(( (8月10日 2時) (レス) id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» たくさんのコメントありがとうございます！！舞香さんの作品、覗かせてもらいますね！！！ (8月10日 2時) (レス) @page21 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
舞香 - またまたコメントさせていただきますっ！！今回の話も面白いですねっ！私も小説書いてるんですけど、林檎飴玉さんみたいにうまく書けないです！！もしアドバイスとかあればお願いします！今回も神作品ありがとうございます！ (8月10日 0時) (レス) @page21 id: d458a1be93 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» ありがとうございます！！楽しんでもらえるようにこれからも頑張ります☆ (8月9日 17時) (レス) @page20 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎飴玉 | 作成日時：2023年8月1日 0時
