二十四話 ページ28
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『結局、私は両親を殺すことは出来ませんでした。それがまだ私に微かに残っていた良心からか、人を殺すことへの恐怖心かは未だに分かりません』
何故、あのとき、私はナイフを持つ手を止めたのだろう。考えても答えは分からなくて、頭が痛くなるだけだった。
『両親は自分達が殺した相手が私の想いを寄せていた人だと知り、殺し屋をしなくていいと言い出し、私が独り暮らしをすることも止めませんでした。
今思えば、あの時からだったんでしょうね。あの人達が親バカになったのは』
厳しかった両親だが、家族の絆がなかったわけでも、ゴミのような性格をしていたわけでも居なかったから、罪悪感があったのだろう。
あの時の両親の手のひら返しと言ったら、傑作以外の何物でもなかった。
ハッカーをやることにしたのはただの気まぐれ。ある程度の愛情を注ぎここまで育ててくれたことに対するお礼というか、親孝行と言うもの。
独り暮らしをすることにしたのは大学を入学するとき。
頭のいい大学だったから、合格したことを伝えたとき、両親はとても喜んでいた。
違う形でこの人達の娘に生まれることが出来たなら、どれだけこの行為が嬉しかっただろう。
ちなみに海斗も同じ大学に入学した。でも卒業してからは連絡がつかなくなり、それ以来会うこともないと思っていた。
『そして今の現状に至ります』
話し終って周りの人たちの顔を見ると、暗い顔をしていた。まぁ、それもそうだよね
『暗い話しちゃってごめんなさい』
「気にすんな。話してくれてありがとな」
『マイキーさん優しすぎる…』
周りの人達もマイキーさんの言葉に頷いている。優しすぎるよこの人達
チラッと海斗の方を見る、どこか分からない場所を見つめる海斗の瞳は、悲し気だった。
悲しいのは、海斗だって同じなんだ。
でも、かける言葉が見当たらなくて、声をかけられずにいると、蘭さんが声を発した。
「Aちゃんを泣かせたくそ親、スクラップにするか〜？」
「殺し屋だし、敵になる前に殺っとくか？」
続けて竜胆さんも言う。優しいなー、本当に反社かなこの人達
『いえ、お気持ちは嬉しいですけど、今では両親とは上手くやれてますし、放っておいて大丈夫だと思います。お仕事関係なら止めませんけど』
親には仕送りをしてもらっているし、私も両親を許したわけじゃないけど、上手くやりくりできている。
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ミルクティー - 泣いていたことを分かってたのかって夢主が海斗に電話をかけるシーン「優翔」ではなく「海斗」じゃないですか？ (4月5日 11時) (
レス) @page37 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» すいません…、作品名教えてもらっていいですか、？(( (8月10日 2時) (レス) id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» たくさんのコメントありがとうございます！！舞香さんの作品、覗かせてもらいますね！！！ (8月10日 2時) (レス) @page21 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
舞香 - またまたコメントさせていただきますっ！！今回の話も面白いですねっ！私も小説書いてるんですけど、林檎飴玉さんみたいにうまく書けないです！！もしアドバイスとかあればお願いします！今回も神作品ありがとうございます！ (8月10日 0時) (レス) @page21 id: d458a1be93 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» ありがとうございます！！楽しんでもらえるようにこれからも頑張ります☆ (8月9日 17時) (レス) @page20 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎飴玉 | 作成日時：2023年8月1日 0時
