十話 ページ12
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「A、死なねぇから安心しろ。な？」
『…無理かもしれない』
「無理矢理でもいいから安心しろ」
頭を叩かれたことによって、私は海斗から離れた。
案外叩くだの蹴るだのしてくる海斗だが、本当は私をちゃんと大切に扱ってくれていることを知っている。
だってそこら辺の女の人に対する態度が酷いから()
「田中ー、後で面貸せよー」
灰谷さん(兄)に声をかけられた瞬間海斗は、
「こいつで勘弁してください！！」
『お前マジか』
前言撤回だわ。なに易々と私の期待裏切ってんの。
私を灰谷さんに差し出す海斗にチョップしとく。
「痛くねぇよ」
『痛くないように手加減してあげてるんですーー』
海斗と言い合っていると、グイッと手を引かれる。あれ、なんかデジャブ。
「俺、灰谷竜胆。竜胆って呼んで」
『綺麗な名前ですね、竜胆さん！』
言われた通り名前で呼ぶと、満足げに笑う竜胆さん。うん、顔がいい。
「えー、竜胆ばっかズリィー。俺、蘭。蘭ちゃんって呼んでな♡」
『はい、蘭さん』
「話し聞いてた？」
まぁいっかと言う蘭さん。うん、顔がいい。
その後、流れで他の皆さんの名前も教えて貰った。
『ココさん！』
「何だ？」
『何でもないです！』
「何だそれ」
微笑むココさん。私将来この人と結婚しようかな()
「え何でAちゃん九井に懐いてんの？」
「何かお兄ちゃんみたいで懐きやすいらしいっすよ」
ココさんはお兄ちゃんみたいで親しみやすくて海斗を除いた皆さんの中で一番懐いた。なんなら海斗よりも懐くかも。
案外鶴蝶さんもいい人だし、望月さんもいい人。望月さんのことはもっちーさんと呼ばせて貰うことにするよ()
三途さん？知らない、あんなスクラップスクラップ騒いでる人なんて()
ポン、とココさんの手が頭に乗ったと思ったら、その手は耳に移った。
「お前、ピアス開けてるんだな」
『え？あぁはい』
その台詞に蘭さんがすぐに確かめに来た。後ろには竜胆さんもいる。
ピアスをしていると、よく皆に驚かれる。
その台詞は決まって
「ふーんAちゃんみたいな純粋な子、ピアス開けねぇと思ってた」
まさにこれ。
『よく言われます。変、ですかね…』
結構お気に入りだったのにな、と少し落ち込む。
「いや、めっちゃ似合ってる」
「めっちゃ可愛い」
「お前らなぁ」
すぐさま否定する蘭さんと竜胆さんに呆れ顔の九井さん。
…案外、いい人？
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ミルクティー - 泣いていたことを分かってたのかって夢主が海斗に電話をかけるシーン「優翔」ではなく「海斗」じゃないですか？ (4月5日 11時) (
レス) @page37 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» すいません…、作品名教えてもらっていいですか、？(( (8月10日 2時) (レス) id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» たくさんのコメントありがとうございます！！舞香さんの作品、覗かせてもらいますね！！！ (8月10日 2時) (レス) @page21 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
舞香 - またまたコメントさせていただきますっ！！今回の話も面白いですねっ！私も小説書いてるんですけど、林檎飴玉さんみたいにうまく書けないです！！もしアドバイスとかあればお願いします！今回も神作品ありがとうございます！ (8月10日 0時) (レス) @page21 id: d458a1be93 (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴玉 - 舞香さん» ありがとうございます！！楽しんでもらえるようにこれからも頑張ります☆ (8月9日 17時) (レス) @page20 id: 9f1f8db22f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎飴玉 | 作成日時：2023年8月1日 0時
