第七十五話 真なる事実 ページ38
惣次郎、────我が祖父は呪いに侵されていた。
母さんは無表情でそう言い放った。
頭が真っ白になった気がする。
今、私は何を考え、どういう思考をしているのか。
分からなくなった、ここへ来た目的は？
────祖父の死の真相と、あの孤児院に居たここの土地神について訊きに来た。
そう、目的を忘れるな。
忘れるんじゃない明神A。
「……その、呪いの詳細はあなたは知ってるの」
「誰が呪いをかけたのか、確かに分かるわ。でも、言っても今のあなたには〝何も出来ないわ〟」
「……」
何を根拠に出来ないと言ってるんだ。
そう言ってやりたいけど、確かに無理だ。
訊いてどうする、もし訊いて、相手がわかっても見つかる可能性なんてない。
見つけてどうにかなっても、祖父は帰ってこないしどうにもならない。
無駄なことなんて、私はやりたくない。
無駄な事と言っているが、無駄かどうかなんて、実際私にはどうでもいい事だ。
祖父の仇を討とうとか、思ったとしても目の前の母に止められる。
私は母には勝てない、それは私でも分かる。
「私だって貴女の母です、愚かな事にその手を穢すのであれば私はあなたを止めます」
「……私は、誰かを恨む事は出来ない。その資格がない事くらい自分でも分かる」
「……さて、おじーちゃんの真相は話したわ。次は何？ 土地神について？」
「ああ…」
そうだ、訊かなくては。
「母さん」
「なぁに？」
「母さんって歳いくつなの」
「お母さんをどうしたいのあなたは」
いや、だって…
本霊土地神が言うには、百年前にはここの主となっていた。
置いたのは母さんということも裏は取れてるんだ。
言い逃れはできない。
いいや、言い逃れなんてさせない。
＿＿＿＿
白山くんチャレは爆死に終わり、またFGOも然りです。
代わりにバスターゴリラが来ました、何故。
今は色んなゲームのイベントで忙殺されてます。辛い。以上。
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