無表情系少女は驚きを理解したい【刀剣乱舞】 (ページ14)

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第五十一話　みつけたページ14

　
　
　
昼ドラ展開なんて私が望んでないぞ。
頼むから少しは穏便に済まして欲しいのだけど。
現在私の周りには、刀を持った少年二人が居る。
虎を探したいんだけど、あわよくばさっさと帰りたいのだけど。
虎くん、一体どこだい？

「五虎退、なんで人間を庇う？」
「こ、この人は……弥勒様はあの人のような方ではないです！」
「……人間、てめぇ」
「君も判ってるはずじゃないかい？君の弟は、自分で動き判断している。だいたい私にそんなこと出来ない、それに私はそんな外道で非道的なことをするなら後ろから刺された方がマシだ。」

冷めた目で薬研藤四郎を睨み返した。
あちらがこちらを敵視するならそれに応えるまで。
たとえ、五虎退の兄弟だとしてもだ。

因みに、五虎退の手はもう私から離れている。
虎を探さないと、院長に聞こうと思ったがやむを得ない。
誠に勝手ながら、ちょっと建物の周辺をうろつかせてもらう。
五虎退は五虎退で薬研藤四郎を説得しようとしている。
気付かれないよう、後ろへ下がって木々の多い場所へと足早に赴く。

「さて、何処かな？」

キョロキョロと周りを見ながら、特に足元や頭上を注意しながら歩く。
ここは自然が多い。故に、ネコ科動物は日向ぼっこをする時がある。
あとは、木に登ったけど降りれなくなったりとか……。

そこで、だ────。

「ガゥ…ガウ！」
「フラグ回収早いな…」

ほんとに登って降りれなくなってるよ。
ちょっとは、無理だとは思おうよ。虎くんよ…