刀剣男士に誘拐されました。

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「ところでじゃんけんってなんですか」

え、ジャンケン知らないの？

『本当に知らない？』

「ぼく、へいあんにうまれたので
しらないです」

そっか…ジャンケンができたの
江戸時代以降だもんね

てか、平安って…
見た目によらずかなりの歳

『えっとね…手を使うゲームで』

手を使って、
わかりやすいように説明をする

「へー！おもしろいですね！
あとで岩融にもおしえてあげます！」

岩融っていう子と仲が良いのかな？

きっとその子も
この子みたいに小さくて可愛いんだろうな

『よし、じゃあジャンケンしようか』

「いきますよー！」

私達は拳を揃える

『最初はグー！』

「じゃんけん！」

「『ぽん！！』」

私が出したのはチョキだ

「ん？これは、あいこだな！」

鶴丸さんには、
不正行為がないように
審判をして貰っている

まぁ、不正行為なんてするつもりないし
この子もしないと思うけれど…

「もういっかいいきますよー！」

『よーし…！』

「『あいこでしょ！』」

私はパーを出した

「勝負ありだな」

その子が出したのはグーだった

「ざんねんです」

『やった！』

私は思わずガッツポーズをする

なんとか命は助かった…

「おとなげないです」

言われても仕方ないだろう

「それじゃあ、案内続けるか」

『お願いします』

ここにいるべきではないと
察したのか

「ぼくはかえりますね」

その子は
私達とは別の方へ行ってしまった




『死ぬかと思った』

「こんなのまだ序の口だろ」

あれ以上の子がここにいるの？

やだ、もう遭遇したくない


「子供騙しが通用して良かったな」

確かに、あの子じゃなかったら
通用しなかったかも

まぁ、歳には驚いたけど
容姿に見合った思考だということはわかった

『危機一髪でしたね』

「君は危なっかしいな」

鶴丸さんに笑われ
頭をぐしゃぐしゃにされる


笑い事じゃないと思うんだけどな…

私は不貞腐れながら
鶴丸さんの後ろをついて行った

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