検索窓
今日:6 hit、昨日:30 hit、合計:1,021,273 hit

31 ページ32

『撫でられたのはあれですが…
兼さんの優しさは伝わりました
ありがとうございます』

「お、おぅ…」

急に褒められ戸惑いを隠せなかったのか
言葉が詰まった兼さん

『収穫も終わりましたし、帰りましょう』

私は立ち上がり、
野菜の入った籠を持ち上げた

『早く食べたい…』

この色艶の良いトマトを
見ているだけでお腹が…!

「それで何作るんだ?」

『何作りましょうか…』

あるのは野菜だけ
台所の食材は使い果たした

でも、調味料くらいはあるよね?

『野菜炒めとか茹で野菜とか?』

「…まぁ、無いよりはいいんじゃねぇのか」

そうだよね
無いよりは全然良い

『兼さんも食べますか?野菜だけですが』

「俺はあんたの霊力があるから…」

そうなんだけど…

『手伝ってくれたお礼ですよ
国広さんにも分けてあげてくださいね』

「結局食わせるんじゃねぇか
まぁ、そう言われると断れないな」

昨日、鯰尾さん達が見せた
美味しそうな顔を見たらね…?

他の子も、食欲はあるんじゃ無いかな…って


『じゃあ国広さんを呼んできてください!
ついでに清光さん達も!』

台所に着いた私達は籠を下ろす


「はいはい、怪我すんなよー」

兼さんは少し嫌な顔をしながらも
国広さん達を呼びに行った


なんだかんだ素直だよね…

『さて…作りますか』

籠に入っていた野菜を取り出し
水ですすぐ


料理はいつも母に任せっきりだが
たまに教えて貰ったりしてたから
ある程度は作れる

『トマト…人参、玉ねぎ、芋にレタス』

他にも豆やネギなど種類豊富だ


しかし、季節関係なく野菜が
揃っているのが謎

その分いろんな味が楽しめるのは
嬉しいことだけど…


いったい、ここの本丸は
どこにあるのだろうか


「連れてきたぞ」

野菜を刻んでいると
兼さんが戻ってきた

『ありがとうございます』

まだ一品も出来てないけど…


「料理作れたんだね」

安定さんが私の隣に来て
様子を見る

『それなりには』

「俺のために作ってくれてるの?」

包丁を持っていると言うのに
後ろから抱きついてきた清光さん

『危ないので離れてください』

「えぇ…」

えぇ…じゃないよ!

「お前ら大人しく座ってろ」

「和泉守うるさーい」

「そうだそうだ!うるさーい!」

挑発する2人

「お前ら…っ!!!」

「はいはい、兼さん怒らない、怒らない」

なんか聞いてるだけでも
みんなの表情がわかる…

仲良いんだねこの4人

32→←30



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (558 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1612人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 華の幽霊《sgsyu》さん» いえいえ!これからも土方組出していきたいと思います(*^^*)ありがとうございます!頑張りますね! (2017年12月26日 23時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 1021amiriaさん» 予想通りに野菜が溢れかえりましたw (2017年12月26日 23時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)
華の幽霊《sgsyu》(プロフ) - スニーカーを取ってしまう兼さんとそれを怒る堀川君が可愛い…。ほんと土方組出してくれてありがとうございます。この作品とてつもなく面白いので更新頑張ってください (2017年12月26日 14時) (レス) id: db4eb032b8 (このIDを非表示/違反報告)
1021amiria(プロフ) - ヤバいww絶対これ、畑が野菜とかで溢れたり花で溢れるかもww (2017年12月26日 11時) (レス) id: b1567d8dc9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 木野真奈さん» ブラック本丸認定されてますからね…きっとよからぬことを…\(^o^)/ (2017年12月23日 0時) (レス) id: a4f3ccf7ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年12月19日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。