刀剣男士に誘拐されました。

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『これで終わりですね』

最後の傷を治していく

「俺達は先に部屋に戻りますね」

立ち上がる鯰尾さんと骨喰さん

『はい、ここまでありがとうございました』

鯰尾さん達には、手入れの仕方や
台所の場所を教えてもらった

それに、ご飯が食べれたのも
この子達のおかげである

「いえいえ、それじゃあ！」

「先に失礼する」

と出て行ってしまった2人

良いコンビだったな…
兄弟が揃うともっと素敵になるんだろう


『終わりました、大丈夫ですかね？』

怪我が残っていないか
確認をする

「うん、これでまた格好良く決められるよ」

『それは良かったです』

格好良く何を決めるんだろう…


「僕は刀の修復が終わるまでここに居るから
早く君も部屋に戻りな」

『わかりました、
お言葉に甘えて戻りますね』

他の子達に見つかる前に
早く部屋に戻らなくては

それに今度は守ってくれる子もいない

『お大事に』

私はそれだけ伝えて
手入れ部屋を後にした


『確か階段を降りてここに来たから…』

手入れ部屋の前にある階段を見上げる


『誰も来ませんように…』

一段ずつ登って行く

なるべく音を立てず
息を殺して

『…。』

なんとか登りきり
辺りを見渡す

通路はシーンとしていて

まるで、誰もいないような
そんな空気が漂っていた

『確か…こっちだよね』

左に曲がり、
さらに突き当たったところを右に曲がる

左側は壁だが
右側は部屋になっている

きっと誰か使っているはず…

私は、慎重に進んでいった






『っ…！？』




しかし突然、誰かに視界を奪われ
刀を突き付けられた

その刃は、今にも刺さりそうで怖い

「…大人しく僕に着いてきて
殺されたくなかったら」

耳元で
脅しのような言葉が囁かれる

私はコクリと頷き、
その人に着いて行くことにした

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