いずれ地獄でお会いしましょう【へし切長谷部】

幸せ ページ5

『速い…』

流石短刀…機動力は侮れない

そういえば、長谷部も
機動力はトップだったなぁ

長谷部…今頃、何してるんだろう




「皆さん、そろそろ暗くなりますよ」

短刀達を気にしたのか
宗三が声掛けをしに来た

「兄様…！」

「お小夜…さぁ、手を洗って
夕飯の支度を手伝いますよ」

小夜君は頷き、宗三と共に本丸に入っていった

「僕達も行きましょうか」

「そうだね、主さん…
遊んでくれてありがとう！」

『こちらこそ、楽しかった。ありがとう！』


また遊ぼうねと約束をして
私達は別れた


『待っててくれたんだね…』

「うん」

私の帰りを待っていたかのように
清光達が縁側に座っていた

「主、楽しそうだったね」

「はい、とても！」

彼らからそう言われるのだ

私は、相当楽しんでたようだ

「さぁ、主も手洗いに行くよー」

「今日は主さんも一緒にご飯食べましょう！」

食事はいつも、みっちゃんか歌仙が
部屋に持ってきてくれていた

「俺、主の隣〜」

「んじゃ、僕は反対側の隣ね」

「場所なんて何処でもいいだろ…」

清光と安定が陣取りする中
和泉守が呆れたように言う

「んじゃ、和泉守は主から離れて食べてね」

「なっ…それはねぇだろ！！」

「兼さんも主さんの近くがいいんだね」

「そ、そりゃあ久々の主だからな！」

言い訳が下手すぎると
ブーイングを食らう和泉守

「ほんと素直じゃないな…兼さんは」

「国広ぉぉ…」


皆のやり取りを見て
また、自然と頬が緩んだ

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