episode61「トラウマ」 ページ29
み"ーつっけたー⋯
『え？！』
そう思った矢先、真後ろで何かが私の腕を掴んだ、
生臭い、腐った肉みたいな臭いの息が背中に当たる、
気持ち悪い⋯怖い⋯
い"ぃな"〜い"いな〜
『ひっ！？』
すると今度はさっきと違う声が私の足を触った、
足元に冷たく刺さるような吐息が足元で流れる⋯
『誰⋯なの？』
怖がりながらも私はゆっくりと声がする方に振り向く、
そしてその事を直ぐに後悔した⋯
そこにいたのは⋯
『ヒッ、！？』
"明らかに人ではない2つのナニかが私の手足を掴んでいた”
「ソノ目⋯ホシイ⋯⋯ヒカリ”⋯」
「シアワセ⋯ウラヤマシイ⋯⋯クダサイ⋯」
『イヤっ！！⋯お願いッ！！！⋯やめて！！！』
ヨコセ⋯
ヨコセ⋯
私は必死に逃げようとした、でも食い込むようにすごい力で羽交い締めされているから一歩も動けなかった⋯
『くぅ⋯⋯悪いけど⋯
私はあなた達に何も渡すものはありません！！！』
ガンっ！！
「ガァっ！！？ ⋯⋯グォォォ⋯」
掴まれている足で土壇場で足元を蹴ると命中したのか、下にいるナニかがうめき声を上げた、
「ナ"ニっ！？」
『ごめんね！！』
続けて私は腕を掴んでいる巨体のナニかの腹部に思いっきり蹴りをお見舞した、
「グァバっ！？！」
どうやら、上手く当たったみたい⋯その隙に私は死ぬ気で目の前を走りだした、
もっと遠くに⋯
もっと速くなれ！！⋯
その時だった⋯
スゥ、
『キャッ！？』
今まで走っていた地面にポッカリと大きな穴が出来て、私は為す術なくそのままその穴に落ちていった⋯
『う、うわぁぁぁああ！！？！？』
そして長い時間で落ちていった穴の下には、
一面の黒い火が私を待っていたかのように強く激しく燃え上がっていた⋯
オイデ⋯オイデ⋯
火に近くにつれて不気味な声が耳に流れる⋯
"おマえもイッショニ逝こヴ”
視界に映る黒い火が段々と赤黒い何かに見えてきて⋯
あの時の⋯
嫌だ⋯⋯
嫌だ⋯
『嫌だああああああああぁぁぁ！！！！！』
〜〜〜〜〜〜
ニックネーム「はっ！！ はぁはぁ⋯」
火に落ちる瞬間、私は突然目が覚めて、見慣れた部屋の中にいた、
鉄のベットに白布団⋯そして白い医療用カーテン⋯なるほど⋯
永遠亭か⋯
鈴仙「失礼しまーす⋯⋯あ！？ニックネームさん！」
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Toukura(プロフ) - @りのくさん コメントでの感想いつもありがとうございます！！ (2022年7月31日 9時) (
レス) id: 0ff4b4e40b (このIDを非表示/違反報告)
Toukura(プロフ) - ありがとうございます！！ (2022年7月17日 19時) (レス) id: 0ff4b4e40b (このIDを非表示/違反報告)
りのく(プロフ) - 更新お疲れさまです！夢主ちゃんの頑張りで無事に解決して、プリン談義をおこなう皆が可愛かったです。プリンに大喜びの夢主ちゃんもすっごく和みました……！番外編も面白かったです、1000HITおめでとうございました！(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ (2022年7月17日 19時) (レス) @page16 id: 6dc8803727 (このIDを非表示/違反報告)
Toukura(プロフ) - コメントありがとうございます！実はちょっとした伏線があるので今後の展開を楽しみにしててください！！m(_ _)m (2022年7月13日 20時) (レス) id: 0ff4b4e40b (このIDを非表示/違反報告)
りのく(プロフ) - 白いスキマもなんだか気になります、夢主ちゃんの頭痛や目の痛みも心配ですが、最後は無事に解決することを祈ります……！今後もどうか、ご自分のペースでゆったりと執筆なさってくださいませ〜。(*ᴗˬᴗ)⁾⁾ (2022年7月13日 17時) (レス) id: 6dc8803727 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Toukura | 作成日時：2022年6月25日 20時
