第83話 ページ33
ユウ視点
当たり前っちゃ当たり前だけど
僕以外は首を傾げるだけだった
ユウ「そんなすごい刀たちに主って慕われてるソラって何者…?」
堀川「主さんは……ただの女の子だよ。審神者の力がちょっと強いだけのどこにでもいる普通の女の子」
堀川くんは小型画面を消しながら言う
堀川「僕らは主さんが大好き…それと同時に命を賭けて守るべき存在なんだ」
エース「命を賭けるぐらい大事って…」
堀川「僕らは刀だ。主さんの力がなかったらこの姿を保てない」
堀川くんの言っている意味が
わからなかった僕らは首を傾げる
堀川「ユウさんは土方歳三の脇差が人の形をとっていた……なんて話聞いたことないでしょ?」
ユウ「え?うん…」
堀川「僕ら刀が人の形を得られたのは審神者の持つ力のおかげ。審神者に…主さんに何かあったら僕らは人の形を保てず刀に戻る」
堀川くんはそう言って自分の刀を僕らに見せる
堀川「そうならないために僕らは主さんを守る。もちろん人として好きだから守りたいって気持ちの方が大きいんだけどね」
堀川くんは刀を収めながら悲しそうな顔をする
堀川「僕が歳さんに使われていた頃は何もできずにただただ見守ることしかできなかった。最後の時でさえ何も出来ず…大好きな歳さんを死なせることしかできなかった…」
悲しそうな顔から変わり
強い眼差しを僕らに向ける堀川くん
それは…武士の刀そのものだった
堀川「だから今度こそ…人の形を得た今度こそ主さんを守り時間遡行軍から歴史を守り抜く」
カッコイイ…
僕が堀川くんに見惚れていると
エースが口を開く
エース「あのさ…ソラに審神者の仕事を色々聞いたけど…過去に行って歴史を変えようとする敵を倒すのがお前らの役目なんでしょ?」
堀川「うん」
エース「過去に行けるってことは元の主にも会えるチャンスはあったんでしょ?会いに行かなかったわけ?」
堀川「…………会いたい気持ちはもちろんあったよ…でも会えない…会っちゃいけないんだ」
エースは『どうして?』っと首を傾げる
堀川「会ったところで歴史は変えられない…変えちゃいけない…どんな些細なことでも歴史に残されていない動きをしたらそれこそ僕らは時間遡行軍と同じだからね」
堀川くんは続けて『そして…』っと言う
堀川「有ったはずものが無いものに…無かったはずものが有るものになってしまう」
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氷の妖精姫♪(プロフ) - 立海ラブさん» コメント返し遅くなってすみません!今度は一期とジェイドですね!続編も頑張ります!! (2022年6月23日 13時) (レス) id: 171a5b5ca0 (このIDを非表示/違反報告)
立海ラブ - 物吉くんと主人公の絡み、面白かったです! また、リクエストしてもいいですか? 一期とジェイドとの絡みが見てみたいです。 続編楽しみにして待ってます! (2022年6月22日 18時) (レス) id: 84ffce728e (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 氷の妖精姫♪さん» 分かりました、続編楽しみに待ってます! (2022年6月21日 21時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
氷の妖精姫♪(プロフ) - ユノンさん» あっ…でもその絡みを書くのは続編になるかもしれません (2022年6月21日 20時) (レス) id: 171a5b5ca0 (このIDを非表示/違反報告)
氷の妖精姫♪(プロフ) - ユノンさん» わかりました!肥前とラギーの絡みですね!どんな絡みにしようかなぁ♪ (2022年6月21日 20時) (レス) id: 171a5b5ca0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:氷の妖精姫♪ | 作成日時:2022年6月8日 16時