鶴の兄様

四十話 ページ47

『平和だな…』

鶯丸「そうだな…」

大将がいきなり「春を感じたい」とかほざいて今本丸は春の気候になっている

ぽかぽかとしていて平凡とした気候…

短刀達は桜を見に行ったんだけ？とりあえず静か…

『そう言えばさ』

鶯丸「？」

『大包平って顕現したのか？』

鶯丸「いや、まだだ…全く焦らしてくれる」

『そうか、早く会ってみたいな』

茶を音を立てて二人で飲む

すると俺たちの後ろの襖が勢いよく開かれた

そしてそこに居たのは

大包平「顕現したは！！」

『おー、大包平』

鶯丸「いつ顕現したんだ大包平」

大包平「いつこの間！お前らが拾ったのだろ！！」

そうそういつ１週間ほど前に出陣したら大包平が落ちてて隣にいた鶯丸が喜んでた

大包平は一言で言うといじりがいのある奴

顕現したばかりで無知をいい事に適当な事を言うと信じる

すごく面白い

大包平「まぁ、いい狼牙暇なのだったら相手をしてくれ」

『俺今鶯丸と茶を飲んでて忙しい』

大包平「どこがだ！どこが忙しいんだ！！」

『大包平よ、人間の体は茶を三時間飲まないと死んでしまうんだぞ』

大包平「た、確かに昔の主達も茶を…」

鶯丸「大包平もこっちに来て茶を飲むといい」

大包平は俺の隣に座り茶をズズッと啜った

その時を見計らって…

『まぁ、嘘なんだけどな〜』

大包平「ゲッホ！き、貴様！！」

鶯丸「大包平は馬鹿だな…」

大包平「鶯丸も騙してたのか！！クソっ！」

ははは！と声を上げて笑いが止まらなく、鶯丸は声こそ出てないがくつくつと笑っていた

大包平は騙された悔しさと恥ずかしさで顔を赤く染めていた

『すまんすまん面白いくてな』

大包平「クソっ！狼牙手合わせを挑む！！」

『んー、どうするかなー？』

鶯丸「大包平素直に言った方がいいぞ、憧れの狼牙と手合わせがしたいと」

憧れてたのか？俺の事を？んん？？

大包平の焦りようを見る限り嘘ではないらしいなほほぉ？

なるほどね？だから手合わせをいつも俺に頼んでくるのか

『くくく、仕方ないから相手してやるよ』

大包平「あ、憧れてなんかないからな！！」

『はいはい分かってる分かってる』

大包平「鶯丸ぅ〜っ！！」

鶯丸「夕餉までには終わらせろよ」

じたばたと動く大包平を掴み道場へ連れ込む

そして十分もしないうちに終わった

ちなみに俺が勝った、楽勝で

大包平「何故勝てない！！」

『まぁ、俺の方が強いからな』

大包平「次は勝つ！！」

『おー頑張れよ』

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