十二話 ページ14
『古今 揚々 上々にしゃらら 花丸道中〜♪』
今日は非番で暇だったので、歌いながら縁側を歩いている
鶴丸も三日月も小狐丸も…弟たち皆出陣とか遠征で誰もいなくてなぁ…
本当に暇なんだよ…いや、寂しいとかじゃなくて…
『ん？あれは…』
小夜左文字か…？
小夜は柿の木に登って柿を取っている
でも、あの木折れそうじゃないか…大丈夫かな
何て思ったのもつかの間、枝が折れ小夜が落下していく
俺はとっさに走り出し落ちてくる小夜を受け止めた
落ちてきていた木で腕に切り傷をつけてしまったがまあいい、小夜が無事でよかった
『大丈夫か、小夜』
小夜「大丈夫…その、ありがとう…」
『!…怪我無くてよかったよ』
と、頭を撫でそう言ってから小夜を地面に下ろした
すると、江雪と宗三が走りながら俺達の方に来た
宗三「狼牙、ありがとうございます！小夜お怪我は…？」
小夜「大丈夫…でも、狼牙さん」
『このくらい、別にいいって気にすんなよ』
江雪「…手当だけでもさせていただけませんか？」
『だから、このくらい…お願いします』
断ろうとした、んだが宗三の目が怖すぎて断れなかった
そして、俺は左文字派の部屋へと案内され小夜に手当をされた
宗三はその光景を見てお茶を飲みながら「上手ですよ、お小夜」とか呟いていた
江雪「和睦はいいことです…」
『これは、和睦なのか？』
小夜「…できた」
『ん、ありがとうな小夜』
ポンポンと小夜の頭を撫で微笑んだ
すると小夜は口角をあげ少し笑った…小夜が笑ったとこ初めてみたな
そう思っていると、小夜は「待ってて」といい採ってきた柿を持ち部屋を後にした
宗三「小夜は貴女と話してみたかったんですよ」
『へぇ…そうだったのか』
宗三「貴女の周りにはいつも五月蠅い人達がいましたから…」
『それは、鶴丸たちのことか…？』
江雪「なので今回の事が嬉しかったのでしょう…」
小夜は俺と話してみたかったのか、そういえばまだ離したことがない奴等が多いな
カタリと襖が開くと切られた柿を皿にのせ持ってきた小夜がいた
宗三はクスクスと笑って俺を見た
宗三「さっき小夜が取っていた柿は狼牙に食べて欲しかったからなんですよ」
『俺に…？』
俺は、柿を一つとり口に入れた
『はっはっはっ、こりゃおいしいな…』
江雪「私達も頂きましょうか」
宗三「はい、江雪兄様」
小夜の表情が明るくなり周りに桜が舞っている
そんな小夜の口に俺は、柿をいれ顔を合わせ笑い合った
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布都御霊(プロフ) - 中原白也さん» いえいえ、とんでもない。楽しいお話を期待して待ってます。 (2019年4月30日 23時) (
レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
中原白也(プロフ) - 布都御霊さん» 了解しました！ありがとうございます、この五振りを中心としてお話を作ります！お手数おかけしました。 (2019年4月30日 22時) (レス) id: 738e251709 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - 中原白也さん» 狼牙,いち兄，江雪さん、髭切、数珠様…と、取り敢えずこの5振りは入れてほしいです。長男と言われて思いつくのがこの5振りでした… (2019年4月30日 21時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
中原白也(プロフ) - 布都御霊さん» リクエストありがとうございます！長兄と言っても人それぞれで違うと思うので名前まで書いてくれると嬉しいです！よろしくお願いします！！ (2019年4月30日 17時) (レス) id: 738e251709 (このIDを非表示/違反報告)
布都御霊(プロフ) - リクエストいいですか？本丸にいる長兄達で弟達の惚気話を言い合うお話がみたいです！お願いいたします。 (2019年4月4日 14時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：中原白也 | 作成日時：2018年10月1日 1時
