やぁどうも。短編集 (ページ2)

今日:6 hit、昨日:1 hit、合計:6,783 hit

オレンジ色の花火/てつやページ2

『なに、なんか今日めっちゃオシャレじゃん。』

今日幼なじみのてつやから久々に2人だけで遊ばない？とお誘いが来た。

いつもみたいに服ダサくないし髪も整えてて臭くないし幼なじみと言えど慣れない

「ほんと？ダサくない？良かった～」

「じゃ、行こっか」

てつやに手を引かれオレンジ色の高級車にどうぞ、と言わんばかりに目で合図を送る

「今日どこ行きたい？」

『うーん無難にショッピングとか？』

「おっ！いいね！じゃあ俺Aに服コーディネートしていい？」

『いいけど』

有名なブランドショップが並ぶ中一際目立つ高級ブランド服店の前に車を止めた

『えこんな高いお店入れないよ…』

「なんでも経験だよ！ほら！」

背中を押されとりあえず入った私達は早速てつやにこれ着て！と言われ試着室に入った

『(なにこれ……恥ずかしい……)』

フリルが付いた黒の肩出しショルダー
下は水色のショーパン
露出度高めな服を全く着ない私からしたらほんとに恥ずかしい

『どう、かな……』

「……！！

店員さーん！これお買い上げで！」

『えっ！？』

「めっちゃ似合ってる、可愛い」

と耳元で囁かれた

「今日はずっとそれ着てて」

『えぇわかった、、』

その後はタピオカ飲んだりチーズドック食べたりブラブラしていた

そして外も暗くなり近くの芝生でゆっくりしようとゆう話になった。

『今日はありがとうねほんと楽しかった
服も買って貰っちゃってすごいうれしい！』

「喜んでもらえて良かったよ」

うんと私が返したあと少しの間沈黙が続いた

てつやはなにか言いたそうにモゾモゾしている

「……………おれさ

Aのことずっと好きだったんよ」

『え……？』

「本当はもっと前に伝えたかったんだけどなかなか出来なくて。どうせなら2人だけで遊んだ時に伝えようかなって思って…」

『なに最近女遊びしてないと思ったらそーゆー事だったの(笑)』

「もうしないよ？今はA一筋だからね

……あ、もうすぐだ。」

『何が…？』

ひゅ～～

ば～ん

爆発音のする方へ空に目を向けた。
とても綺麗な花火だった

2発目の花火が打ち上がったと同時に

「俺と付き合ってくれませんか。」

『ん、もちろん』

誰も居ない芝生の上で私達は口ずけを交わした

『花火、綺麗だね』

「おう、Aもな」

『ばか』

オレンジ色の花火を見ながら私達は笑いあった。