小児科病棟の日常【浦島坂田船】【ATR】

カルテ６． ページ8

※志麻さんsideです。





「うらたさん。そんなに怯えんで。」



うらたの怯えたような表情を見て、自分が少し前に取ってしまった行動を思い出す。



(あれはどう考えてもやったらあかんかったやろうなあ。)



所謂八つ当たり、というやつでうらたをいとも簡単に傷つけてしまい、彼を倒れるまで追い詰めてしまったという罪悪感だけがもやもやと心を覆っていた。


「志麻くん、ごめんなさい。」


そう言って頭を下げたうらたの目の周りは少し赤くなって腫れており、泣いたんだな、とすぐに分かった。



「俺さ、あのあと志麻くんに話しかけずらくって……。こんなんじゃ、だめ、だよね。こんなんだからさ、志麻くんを傷つけちゃうんだよね。」









「違う！！！」









「……え？」









ーどうしても伝えたい、伝えなくちゃいけないんだ。









「俺が悪いねん！俺と親父たちの仲悪いのは俺らの問題や。うらたさんは関係ないんよ。やのにうらたさんに当たってさ…みっともないよな。うらたさんのせいとちゃう！ほんまにごめんなさい！！」





うらたのことを避けてしまっていたのも自分だったのだ。
一番仲良くしてくれていたといっても過言ではないうらたと離れて、何だか昔の自分に戻ってしまったような感覚に陥って、正直に言って怖かった。





「志麻くん、あの、」





ーまた仲良くしてくれませんか。









一度できてしまった溝は埋めなおすのに時間がかかる。それでも、きっと埋めなおした時には、最初よりもずうっと仲良くなってるはずだから。









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志麻side終了です！話の流れが急だしおかしいし…ｗ
また短かったですよねー。。
次からA先生視点に戻します！


お次はカルテ５の続きですよ！多分このカルテ６と同時に起こっている出来事となります！


大阪城ホール延期ですって！……多分。
作者にチケットをーーーー！！

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