小児科病棟の日常【浦島坂田船】【ATR】

カルテ５． ページ7

うらたが倒れた、というのはちゃんと５人に報告してあった。
それと同時に、私が院内学級に呼びに行くまでは３０２号室には来ないように、ということも、
緊急事態が起きた時は、仕方が無いから３０２号室にいる私のところまできてほしい、ということも伝えていた。
院内学級は３０２号室とそう遠くは離れておらず、ナースステーションよりもこの部屋の方が近いので、ナースコールを押すよりも走ってくる方が時間が掛からなかったりするのだ。


「せんせ、さかたんが…」

ガラガラ、と大きな音を立て、慌てて入ってきたのはセンラと志麻だった。
息を荒げて入ってきた二人をうらたは訝しそうに、そして少し怯えた様子で見つめていた。

「どうしたの？」
「分かんないけど、倒れました。」

うらたは、俺に構わず早く行って、と私を急かすが、正直言って不安だ。
それでも命がかかっている危険性がある人を放っておけるわけもなく、取り敢えず私はセンラと院内学級に急いで向かった。









「うらたさん。」









「……しま、くん……」









この２人を、できれば２人っきりにしてやりたかったというのは、言い訳にもならないだろう。









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すごく短いですが、次回は視点が変わるのでここで切らせていただきます。


あの……コメントが欲しいです………。
そして高評価もお待ちしております…

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