カルテ39. ページ45
「そらるさん、治療、本当にしたいですか?」
luzが真剣な眼差しをそらるに向けた。
数十秒か、はたまた数秒か。
そらるは、ゆっくりと口を開いた。
「そりゃあしたいよ。でも、」
「言いましたね?」
ビシッ、と某小学生探偵のお決まりのシーンのようにそらるを指差すluzに、誰も突っ込めない。
当の本人はふふん、と鼻を鳴らし、こう言い放った。
「治療費、交通費、全て一条が持つから、そらるさんは治療しにアメリカ行って。」
六人の大声が病院内に響きわたり、看護師にこっぴどく叱られたのは、また別の話。
「本当に、ありがとうございます!!なんとお礼を申し上げたらよいのか…。」
「人の命は、何よりも大切ですから。光輝と仲良くしていただいている彼方さんのためならなおさら。」
luzとそらるの母親は急遽病院に集まり、今回のことについて話すことになった。
今まで友達、というものをあまり知らなかった息子と仲良くしてくれている、ということで、援助の話はあっという間に片が付いてしまったのだ。
「あの、本当に俺なんかのために…」
「気にしないで。貴方や他の方々と同室になって、光輝は本当に喜んでいるから。そんなあなたが死んでしまっては、光輝が悲しむから。」
そう言って微笑んんだluzの母親の顔は、慈愛に満ち溢れていた。
「じゃあ、行ってきます。」
あれから一週間。
そらると彼の母親は、私を含めた、学生6人、大人3人に見送られ、太平洋を渡った。
さみしいさみしいと嘆く彼らに、皆で撮った写真を一枚渡した私の視界は、少しぼやけていた。
しばらくはもう会えないのだ。
それでも、
きっと、きっと、
また、会えるから。
-----------------
あともうちょっとで続編ですよ…!!
ついにここまで来ましたね!!
そらるさん推しの皆様、ここから暫くそらるさんは出てきません!!!!私もそらるさんは推しで、これからも登場させたかったのに……。。。自分で書いといてショックです…。
いつも見て下さっている読者の皆様、改めて、本当にありがとうございます!!
引き続き、駄作者凍華とその作品たちを、よろしくお願いします!
高評価、お気に入り登録、コメントよろしくお願いします!!
追記:ユーザーランキングにランクインしたみたいです!!久しぶりの通知を見てびっくりしましたw
ありがとうございます!!!
671人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「nmmn」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凍華(プロフ) - 村さん» ありがとうございます!私病院とかよく分かってない状態で書いてるんですけど…そう言ってもらえて嬉しいです! (2020年9月11日 0時) (レス) id: c3f81e4fc6 (このIDを非表示/違反報告)
村 - 400票を401票にしてしまった罪悪感...読み始めたばかりですが応援してます!お忙しかったらお返事は大丈夫です!ストーリーがホントに大好きです!小児科ではないけど医療目指してるので確かにって思うことたくさんありましたwこれからたくさん読ませていただきます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: c1b5418976 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 凍華@ラさん» いえいえ、物凄くお待たせしてしまったのでコメントくらいさせて頂きます!それと、読んで下さってありがとうございます! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
凍華@ラ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます!!見させていただきましたよ、通知が来たので!わざわざコメント、そして高評価まで、本当にありがとうございます! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 960374666f (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしてしまい申し訳ありません!【続編】イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい! と言う作品に書かせて頂きました。見て頂けたら嬉しいです。それと右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年7月13日 15時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凍華@ラ | 作成日時:2020年2月24日 15時