カルテ9. ページ11
ーそれは、唐突にやってくる。
昼下がり、ちょっと覗いてみようと病室のドアを開けると、そこにはセンラと坂田しかいなかった。
「あれ、他の3人は?」
と聞くと、外科医だが子供好きなために小児科病棟によく来る、イケメンで優秀だと評判な天月先生が気分転換に、と外へ連れ出したということが分かった。
センラは点滴をしているため、外に出ようと思っても出られない。そして坂田は長袖でいれば大抵は大丈夫だが今日は日差しがきつい。大事を取って外には出ないと自分で言ったそうだ。
……それが100%の理由ではないだろうが。
きっと坂田はセンラが1人では寂しいと思うかもしれない、と気を遣ったつもりなのだろう。センラも心なしか嬉しそうだし、これはこれでいいのかもしれない。
「それでさ、………聞いてる、センラ?」
「聞いとる聞いとる。それで?」
前言撤回。坂田はセンラに構ってほしかっただけなのかもしれない。
それからデスクワークをしに戻り、気になることがあったので天月先生たちがいるであろう庭に向かった。
途中、携帯の着信音が鳴ったので、誰だろうと通話ボタンを押して耳元に当てる。
すると、聞こえてきたのは少年のような爽やかな声。でも、いつもより上ずっているように聞こえた。
「あのさ!」
「どうしたの?」
焦ったような声に私は何だか嫌な予感がして、次の言葉を催促してしまった。
「まふくんが車に轢かれた。」
心臓の音が、やけにうるさかった。
気付けば、何も考えずに庭の方へ走っていた。
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作者の好きがいっぱい詰まったこの作品、自己満程度に書いていただけのはずなのですが、すでに述べ5000人近くの方に見ていただけています!本当に嬉しいです!
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凍華(プロフ) - 村さん» ありがとうございます!私病院とかよく分かってない状態で書いてるんですけど…そう言ってもらえて嬉しいです! (2020年9月11日 0時) (レス) id: c3f81e4fc6 (このIDを非表示/違反報告)
村 - 400票を401票にしてしまった罪悪感...読み始めたばかりですが応援してます!お忙しかったらお返事は大丈夫です!ストーリーがホントに大好きです!小児科ではないけど医療目指してるので確かにって思うことたくさんありましたwこれからたくさん読ませていただきます! (2020年9月10日 18時) (レス) id: c1b5418976 (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - 凍華@ラさん» いえいえ、物凄くお待たせしてしまったのでコメントくらいさせて頂きます!それと、読んで下さってありがとうございます! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
凍華@ラ(プロフ) - みるくプリンさん» ありがとうございます!!見させていただきましたよ、通知が来たので!わざわざコメント、そして高評価まで、本当にありがとうございます! (2020年7月13日 17時) (レス) id: 960374666f (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - お待たせしてしまい申し訳ありません!【続編】イベント参加者様の作品をアドバイスさせて下さい! と言う作品に書かせて頂きました。見て頂けたら嬉しいです。それと右の☆をポチらせて頂きました。 (2020年7月13日 15時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凍華@ラ | 作成日時:2020年2月24日 15時