文豪 ページ5
俺たち何で怒られてんの…
青年「まぁ───人に迷惑をかけない、清くクリーンな自〇(自主規制)が私の信条だ。なのに君たちに迷惑をかけた。これは此方の落ち度、何かお詫びを───」
ぐぅぅぅぅ
少年「・・・。」
少年の腹の虫か
青年「……空腹かい、少年?」
そう言って青年がクスッと笑う。
普通にイケメンじゃないっすか
少年「じ、実はここ数日、何も食べてなくて……」
ぐぅぅぅぅ
次は誰じゃ!!←
青年「私もだ、ちなみに財布も流された。」
『おいおいおいおいおい』
ケロッとした顔で言うなや
少年「えぇ?助けたお礼にご馳走っていう流れだと思ったのに」
『うん、それは俺も思った』
青年「?」
少年「?じゃねぇ!」
ナイスツッコミ(`・ω・´)b
?「おぉーい」
そんな莫迦みたいなやり取りをしていると、向こう岸から声が聞こえた。
?「こんな処に居ったか、唐変木!」
青年「おー、国木田君ご苦労様ー」
国木田?何かラブラ〇ブに居なかったっけか
国「苦労は凡てお前の所為だこの自〇嗜癖!お前はどれだけ俺の計画を乱せば──」
めっちゃ怒ってるやん、絶対ストレス溜まってるよね
青年「そうだ君、良いことを思いついた。彼は私の同僚なのだ、彼に奢ってもらおう。」
少年「へ?」
青年「君もどうだい?」
青年はそう言って俺を見る。
『良いんだったら…是非。』
国「聞けよ!!」
青年「君たち、名前は?」
少年「中島……敦ですけど」
ん?中島 敦?
『あっえと俺は北条 Aです。』
青年は最後に俺の名前を聞くと、歩き出した。
青年「ついて来たまえ、敦君、A君。何が食べたい?」
『俺は何でも…』
敦「はぁ……あの……茶漬けが食べたいです…」
茶漬け!?←
青年「ぷっ……はっはっは!」
めっちゃ笑っとるやん
青年「餓タヒ寸前の少年が茶漬けを所望か!良いよ、国木田君に30杯くらい奢らせよう。」
国「俺の金で勝手に太っ腹になるな太宰!」
『太宰…?』
太宰ってあの文豪じゃ…
太「ああ、私の名だよ。…太宰、太宰治だ。」
えっん?苗字も名前も瓜二つ…
えええええええええええええ
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作者名:凍架 | 作成日時:2018年6月14日 20時