ウブな恋 (ページ4)

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何を考えて？の段ページ4

目の前にぶら下がれた毒虫が入った虫籠
これを竹谷くんに？

『え、あの…なぜですか…』

鉢屋「くノ一は基本的に虫が無理だろ。触れるくノ一は滅多にいないし、お前はこれがなんの虫か分かるだろ」

『はい、ムカデですよね…』

鉢屋「そうだ。だから虫が触れたとしても、お前みたいな成績優秀者ではないと怪我をし、最悪の場合、死んでしまう」

成績優秀者だなんて…恐れ多いことを当たり前かのように言えるな…この人は

『でも、それなら…鉢屋さんが、持って行った、方が…いい、と思います……』

わざわざ私ではなく、竹谷くんの友人でしかも天才と呼ばれている鉢屋さんの方が良いのでは？
疑問に思っていると
目を逸らしながらあー…と何か考えている
だが、発言するつもりは無いらしい

『なにか…企んで、ますよ、ね……』

ビクビクしながら答えを待っていると

鉢屋「いや…あー…違う…が、その様子だとあまり嬉しくないようだな」

いや嬉しいけど！！
だけど、急に話しかけることなんて出来ないし…それに、話しかけたとしても、私は臆病だから目も合わせられず、無言のまま会話が終わるに違いない！！

『えっと…』

鉢屋「嫌なら仕方が無い、他のくノ一にお願いするか」

『だめ！！………です』

顔が熱くなるなるのを感じる
やってしまった…滅多に大きな声出さないのに、竹谷くんとなると…

鉢屋「なら、お願いな」

鉢屋くんにばれた…と顔を見てみれば、優しい顔をしていて、私は鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった

鉢屋「？どうした」

『…い、え……』

鉢屋くんは委員会があると言い、部屋を出ていった
…あんな優しい顔ができるんだ
意外な一面を見れた、少し優しい人なのかもしれないな

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

鉢屋視点
あいつ、人と話さないと思っていたら、人見知りなのか
忍たまでは、クールでかっこいいと言われているが、予想と違った

まぁいい、あの虫籠を届ける所を見てやろう
委員会は嘘だし、本当は出来心だった
時々感じる視線、誰かと思えばあいつで
見ている人物が、はちだと気がついた日から、どうにか接点を作ろうと考えて、今日実現しそうだが…あの人見知り…うまくいかないかもな

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あ〜気がついちゃったんだ〜
鉢屋くんは〜
第一の協力者は鉢屋くんかな？？
さぁて、Aちゃんは接触できるのか！！
次回「鉢屋死す」デュエルスタンバイ！