うちの青江は、自慢の青江 『にっかり青江』

主の事情と青江 ページ36

(貴)グスッ・・・ウゥ・・・。

ごめんなさい。何時もの私じゃないでしょう？
自分の従兄弟の事思い出しちゃって・・・。

これは、青江と仲が良くなった(？)きっかけでもあるので話しておきましょうか。

それは、うちが審神者になる5年前・・・。


(兄)久しぶり！

(貴)お兄ちゃん！

お兄ちゃん(従兄弟これから兄と記載)は大のオカルト好きで、霊感もあった。
自分から(兄の)友人やうちと廃墟に肝試しに行ったりしていた。

家も近く、よく遊んでいた。だけどその日は特別であまり会えていなかった。

(貴)？お兄ちゃん、瘦せた？

(兄)あぁ、最近太っちゃたからな。運動部の友達と合宿(？)に付き合わされた。

(貴)お兄ちゃんが行ったということは・・・。心霊スポットでもあったの？

(兄)お、流石だな。その通り！廃墟。通称、幽霊館行ってきた！

(貴)えー！？名前からしてアウトだけど大丈夫だったの？

(兄)へーきへーき。結局、いたのは野良猫家族だったから。


そうやって笑った兄の頬は、いつもは見えない骨の形も見えた気がした。

(兄)なぁ。今度の土曜日遊びに行かない？俺の友達も行くんだけど。

(貴)あぁ、あのオカルト好きの錦君？

(兄)お、そうそう。行かない？

(貴)行きたい！お兄ちゃんだけ、ボッチじゃないのは解せない！←


心霊スポットに行く時、待ち合わせは何時もお兄ちゃんの家で、逢魔が時に集合だった。
錦君は、兄の友人でこの人もオカルト好き。兄よりは霊感は無いものの、気配を感じたり普通の人よりは霊感が強かった。(まぁ、じぶんの家系が霊感強いだけなんだけど)

(錦)久しぶり。

(貴)久しぶり！錦君！何時もお兄ちゃんがごめんね？←

(兄)おい、どういうことだってばよ。←

(錦)相変わらず仲いいな。おまいら。で、今日の目的場所は？

(兄)あ、そうそう。今日は近くの廃墟と化した神社あるだろ？そこに行くぜ。

兄の言った場所は、今は使えない神社で歩いて5分くらいの所にある。
ナニが祀られていたのかは、知らない。ナニカがあったのは間違いない。
そうやって、うちの第6感が告げていた。

(錦)お、やっとあそこに行くのか。全然行かないからずっと行かないのかと思ってたぜ。

(兄)まさか、死ぬ前に一度は行くべき場所Top10に入ってもいい場所だろ。←

(貴)一度は行くべきじゃなくて逝くべきじゃない？←

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