愛に溢れた物語を【ONEPIECE】 (ページ9)

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「心のどこかでは、勧誘してくれたのが嬉しくて、

私も海で冒険してみたいなぁ、なんて思っちゃったりもしますよ」

でも、きっと私には無理ですけどね。

Aがそう愛想笑いを浮かべると、後ろから元気のいい声がまた聞こえてくる。

「やっぱりおまえも海賊になりてェんじゃねェか！

行こう！一緒に海に！」

いいだろ！？と有無を言わせないような再びの勧誘に、

Aの心は揺らいでばかりだった。

「……私、生き残れる気がしないんですよ。

行きたい気持ちは山々ですけどね。

足でまといになりたくない」

Aは会ったばかりのルフィという男に、

どうしようもなく心奪われていくのがわかった。

それは、恋と言えるほどに色濃いものとなっていく。

「ホントは行きてェんだろ！

おまえは足でまといなんかじゃねェ！

絶対におれたちが守ってやる！」

ドンッ！と効果音がついてしまいそうな程

威勢がよく、心強い発言に、自分の心に嘘などつきたくないと思い、

口から「仲間になりたいです」という言葉をAは答えた。

「本当か！？新しい仲間だ！宴しよう！」

ルフィは子供のように喜んで、他の仲間たちを呼ぶと宴を始めた。