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「おう！おまえのことはいつでもおれたちが守ってやる！」
その言葉が頼もしくて、それに彼は意図していないだろうが特別な意味に聞こえて、Aは少し驚いた。
「別に無理して戦わなくてもいいのよ。
私だっていざという時は戦うけど、コイツらが居る時は任せるもの」
「そうだぜ！皆強ェからおまえが無理する必要ねえ！
それに、このグレートな狙撃手であるウソップ様がいる限りは大丈夫だ！」
皆から励ましの言葉をかけられて、単純だなあ私はと思いながらもAは笑った。
それからも宴は続いて、楽しい時間が過ぎていく。
「ねえ、アンタってルフィのこと好きなの？」
クルー達が甲板で寝始めた頃、
Aは今この宴が夢だったのではないかと思う程楽しかったため夜風に当たっていると
急に後ろから現れたナミがそう聞いてきた。
「えっ！？な、なんでそんなこと……」
そんなこと聞くんですか。そう言いそうになったが、慌てて口を噤んだ。
こう聞いたらきっと、「そういう顔をしていた」「そういう態度だった」
という答えが返ってくるだろうということくらいAにも予想出来たからだ。
そんなこと言われたら、きっと恥ずかしくなって否定できない。
「私にはそう見えたのよ」
ナミは酔っているのかあはは、と豪快に笑いながらそういった。
「で、どうなのよ？」
「好き……かもしれない」
「やっぱり！……って、思ったより煮え切らない返事ね」
「正直まだ宴や戦闘の興奮もさめてないんです。
そんな状態で軽々しく皆さんのキャプテンに
ぽっと出の私が特別な感情を抱いて好きだと言うのはどうなのかなって……」
ナミは呆気に取られたような顔をしていた。
「心配性ねぇ、あんたも。
この船にはデリカシーのない男共しかいないから遠慮とかそういう感情忘れてたわ」
そしてまたナミは笑う。
「でもきっと大丈夫よ。もしアンタがルフィのことを好きでも。
アイツが恋愛してるとこ想像できないけど、アンタのこと相当気に入ってるわよ」
今度「私のこと好き？」って聞いてみたら。
なんてナミはAにアドバイスを送った。
「そんないきなり言えないです！」
「押せばいいのよ！あんた可愛いんだから！」
そうは見えないが相当ナミは酔っ払っているらしかった。
しかし、Aは密かにルフィへの思いを拡大させている。
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作者名：二段ベッド | 作成日時：2022年10月1日 23時
