20. ページ20
・
条件付きで。
社長さんがそう言った瞬間
抱き合って喜んでいた５人の動きが
ピタリと止まった。
表情が
社長さんとマネージャーさんに、
あまり良くない条件だと悟る。
「デビューの条件は
卒業制。
時が来れば君たちは
順次卒業していくことになる。」
卒業制
卒業制を取り入れているアイドルなんて
他に無いはずで
そんな当たり前のことを
真剣に考えてしまうくらい
衝撃が大きい。
MK「…卒業制…ですか？」
絞り出すような声で社長さんに
尋ねたマークさん。
うなずいた社長さんは言葉を続ける。
「今ここに呼んだメンバーの共通点
それは、全員が未成年ということだ。
もうわかるな？
成人した者から順に
NCT DREAMを卒業していく。」
MK「…ならこのメンバーのままで
永遠にはできないってことですか？」
「そうだ。」
MK「…やっとデビューを掴めたのに？」
HC「…ちょ、マクヒョン」
MK「…そんなの、あまりにも酷すぎると
思いませんか！？
俺たち、ルキズからずっとやってきて、
デビュー間近とも言われて
でもなぜか俺とヘチャンは先にデビューが
決まった。
やっと元に…っ…元に戻れたのに、
卒業制なんて…！」
泣きそうになりながら社長さんに
食ってかかるマークさんに、
やっぱり、５人には特別な何かが
あるのだろうと
そう思った。
「そんなことは重々承知の上だ。」
MK「じゃ、なんでっ」
「…いいか。NCTだ。
" NEO Culture Technology "
新しいものを、取り入れていく。
卒業制も、その一環。」
MK「たった…それだけのことで…」
「…言いたいことはそれだけか。
…それだけなんだな。
デビュー日は ８月２５日。
SM TOWNには出演しない。
以上だ。解散。
…マーク。」
それまで無表情だった社長さんは
マークさんを見て、
マークさんと同じ表情に
…泣きそうな表情になった。
MK「…っ…」
「すまない。マーク。
リーダーとして、DREAMを支えてほしい。
お前が、最初に卒業することとなる。
…自己紹介を、各自するように。」
そう告げて、社長さんは静かに
部屋の奥の方に入って行った。
MK「…悪い、自己紹介はまた後でな。」
HC「マクヒョン！」
走っていったマークさんに続いて
ヘチャンさんと、
ジェノ、ジェミナ、チソンと
呼ばれていたメンバーも。
取り残された男の子２人は
困ったように下を向いた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 771人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハヌル(プロフ) - さとうさん» コメントありがとうございます。そちらの方がわかりやすいですかね…もうじき移行すると思いますので、その時に揃えますね！わざわざありがとうございます！ (2021年1月6日 6時) (
レス) id: 3879ef3a59 (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - コメント失礼します…！要らぬお節介なのですがジェノ→JN ジャニ→JY テン→TN テイル→TLと表記することが多いと思います…！スペルが似ててややこしいのにこんなコメントをしてすみません泣 (2021年1月6日 5時) (レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
ハヌル(プロフ) - れれれさん» コメントありがとうございます。My Everything とても良い曲ですよね…３人とも、声がすごく綺麗で。DREAMに関しては、私も色々と思うところがあり、このようなお話を書いた次第です。読んでいただき、ありがとうございます。 (2020年12月22日 19時) (レス) id: 3879ef3a59 (このIDを非表示/違反報告)
れれれ(プロフ) - たまたまMy everything聴きながら読んでたら涙出ました、 (2020年12月22日 16時) (レス) id: f3fa7edeb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハヌル | 作成日時：2020年12月12日 1時
