22. ページ22
・
MK「…あ…」
『…あ…
…おやすみなさい…』
MK「ちょ、ちゃかま！待ってた！」
『えぇ…』
お風呂からあがると、
ソファに座っていたマークさんと
ばっちり目があったので
何となくそらしてしまったけれど。
どうやら私を待っていたらしく
慌てたマークさんに腕を引っ張られ
大人しくソファの隣に着席した私。
MK「…その。今日…ごめん…
知ってる…？いや、聞いた…のか。
アギシンギのこと。」
『はい、聞きました…
あの後、３人で自己紹介をしたんです。』
MK「…そっか。ごめん…」
『そ、そんなに謝らないでください！
仲良くなれましたし…』
うなだれて顔を上げようとしない
マークさん。
腕を掴んでいた手は、いつの間にか
手のひらに降りてきていて、
マークさんは何かを言いたげに
ぎゅっと私の手に力を込めた。
MK「…どうしても納得できなかった。
卒業制っていう制度が。
…なんで俺が
最初に抜けなくちゃなんないのって
それが一番の理由だった。
…あいつらと、ずっと一緒に
やりたかったから。
まだNCTのことわかってなくて
社長にもひどいこと言った。
…あの後さ、他の４人に
慰めてもらったんだよ。
情けないよなぁ…リーダーなのに。」
『そんなこと…』
MK「NCTは良い意味で、
境界が無いんだって。
そう４人が教えてくれた。
…DREAMを俺が卒業しても
Uで同じになる可能性はゼロじゃない。
NCTとしては、みんな一緒の
グループだから…ってさ。」
そこで一度言葉を切ったマークさん。
泣くのをこらえるように
さらに握った手に力を込める。
MK「…こんな頼りないリーダーにさ
あいつら…なんて言ったと思う？」
一緒に踊れる
一緒に歌える
それだけで、十分だから
良かった。またマクヒョンと会えた…
MK「…っ…お前にも、よろしくって
言ってたから。
明日…自己紹介しような。」
『……はいっ！』
嬉しそうに、笑ったマークさんに
私まで胸が熱くなる。
卒業制という、
つらい、悲しい宿命を抱えた
DREAMだけど。
きっと、すばらしいグループに
なってみせる。
リーダーがマークさんだから
大丈夫だろうと
そう思った。
『…泣いてます？』
MK「…うっさい。泣いてない。」
『……笑笑』
MK「あ、今笑ったろ！」
『わ、笑ってないですよ笑笑』
MK「えーい、ったく…笑笑」
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 772人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「NCT」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハヌル(プロフ) - さとうさん» コメントありがとうございます。そちらの方がわかりやすいですかね…もうじき移行すると思いますので、その時に揃えますね！わざわざありがとうございます！ (2021年1月6日 6時) (
レス) id: 3879ef3a59 (このIDを非表示/違反報告)
さとう(プロフ) - コメント失礼します…！要らぬお節介なのですがジェノ→JN ジャニ→JY テン→TN テイル→TLと表記することが多いと思います…！スペルが似ててややこしいのにこんなコメントをしてすみません泣 (2021年1月6日 5時) (レス) id: 7a2ecf4d8f (このIDを非表示/違反報告)
ハヌル(プロフ) - れれれさん» コメントありがとうございます。My Everything とても良い曲ですよね…３人とも、声がすごく綺麗で。DREAMに関しては、私も色々と思うところがあり、このようなお話を書いた次第です。読んでいただき、ありがとうございます。 (2020年12月22日 19時) (レス) id: 3879ef3a59 (このIDを非表示/違反報告)
れれれ(プロフ) - たまたまMy everything聴きながら読んでたら涙出ました、 (2020年12月22日 16時) (レス) id: f3fa7edeb1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハヌル | 作成日時：2020年12月12日 1時
