君の1番になりたくて～私の年上彼氏～ (ページ7)

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私もう、妹じゃない。【Daigo.N】ページ7

「またそうやって意地悪して～！大吾のばか～！！」
「は？ただ単にAが出来てないだけ。気づけ」

西畑大吾は私の1個上の幼なじみ。
私にとってはちょっと意地悪だけど、お兄ちゃんみたいな存在で彼氏でもある。

「いや、漆先生のさ心理学序説理解不能なんだけど。あーー私学部変えた方がいいのかな～単位落としちゃうよ～」
大吾と一緒にいたくて、いれる口実が欲しくて猛勉強して入った今の大学。
メイクもオシャレも凄く頑張って横歩いても恥ずかしくないように頑張って大吾も振り向いてくれた。
彼の卒業を間近に控えた今、正直な話授業も難しいし、やる気も起きない。
「んーそもそもAの学力でうち入れたの奇跡やったし。俺相当勉強教えたし」
「その通りです。感謝してます」
「あ、俺のノートとりあえず全部あげるわ。卒論も書き終えたし、就職的には使わないだろから。まあ、俺はAがやればできる子っていうんは知ってるから頑張れ」
私の頭を撫でてくれる。
その手に撫でてもらえるとドキッとして心もあったかくなる。
「ねえ、大吾」
「んー？」
「なんで私がよかったん？ほら、私見ての通り勉強も出来ないし、運動も料理も得意ってわけではないし、、、、、」

私の前を歩く大吾について歩く、それが私にとって当たり前やった。
いつも真似事みたいに同じ進路を選択してきた。
私は大吾が好きやけど、大吾がどれくらい私が好きなのかも分からない。
告白したのも私からだった。
だから不安でこうやって聞いてしまう。