大好き、ダイスキ【Ken.K】 ページ44
大阪に来れば彼に会えると思っていたの。
「大丈夫、俺はずっと大阪にいる。だから絶対また会えるよ」
瀬渡A、大学3年生。
名門私大に通っている華の、、、、
「ホンマ残念だよな、Aって」
「え？」
「お前なんて呼ばれてるか知ってる？ミスコンの無駄遣いって」
「っるさいな」
私のあだ名別名“残念グランプリ”
何故このあだ名かというと
「だってさ、新入生ミスコングランプリ、次の年のミス関大、インセント関西所属でCanCam専属モデル、誰もが羨む大学の美少女。さぞ恋愛経験も豊富かと思いきやキスはしたことない、手は繋いだことない、付き合ったことがない、ずっと初恋の人が好きでファミレスで彼に会わないかと思いアルバイト。ほら、残念だろ？」
「確かに残念」
「ちょ、2人してバカにしないでよ」
「嫌だって、、、なあ？」
「お前アナ職試験どうする気だよ？枕とかあるかもだよ？」
「大丈夫、そこまでしてなる気ないから」
「今日、収録だっけ？」
「うん、そう」
「頑張れよ」
「ありがとう！」
「おはようございます、よろしくお願いします！」
今日はスペシャル番組の収録。
「渡瀬Aです。よろしくお願いします」
「渡瀬ちゃん、ホントに可愛ええな！俺プロデューサーの村上！ほな、頑張って撮影行こか！」
「はい！」
よし、今日も気合い入れて爪痕残すぞ！そう思いながらお水を飲んでいる時だった
「小島〜！やるじゃん！」
「あざっす！」
「いやあ〜3年目で冠の企画しっかり通してくるのは大したもんやろ！」
この番組に関わっているディレクターの人達の集団が目に入った。
そこに、、、、、、、、
「ウソ、、、、、、、」
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作者名：きい
| 作成日時：2020年4月22日 23時
