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「え？どういうことや？」
「私のこと、女として見れますか？」
そう言うと吐きそうになる大西先輩。
「はあ！？えっ！」
「無理ですか？」
「えっ！小島先輩は？」
「小島先輩彼女いるじゃないですか」
「えっ！うっそ！！」
「知らなかったんですか？」
「えええーっえー俺、仲良いのに。なんで、、、なんで泉が知ってんのに俺知らんの、、、、」
「言い出しにくかったんじゃないですか？私が知ったのも社内で恋愛話してる時に小島先輩いたので話振ったら俺いるってあっさりと」
「おし、なんか奢ってもらお。よし、連絡しよ」
「罪は深いですね」
「うん」
「大西先輩、もう1回聞きます。アイドルじゃなくて一人の女性として私を見れますか？」
賭けだった。
食事しててこんなにいい人いないって思えた。
アイドルの私が好き。アイドルじゃない私を認めてくれて割り切って向き合おうとしてくれる人。こういう人と私は一緒になりたいんだって。
「俺、元ファンだよ？」
「だからファンの頂上って言ったじゃないですか」
「あぁ、そういうこと。見るよ、俺は。俺の事オトコとして考えてくれるの？」
「はい」
「じゃあどっか行くか。あ、社内の奴にはナイショな。社内恋愛は隠したい主義やから」
「分かりました」
この後私たちはご飯や旅行に行ったりして距離を縮め、風雅先輩から告白してくれて交際が始まった。
「ねえ、A」
「何？風雅さん」
ある日の昼下がり。
同棲している風雅さんの家。
「俺と結婚してください」
「はい、よろしくお願いします」
彼は私の頂に登り、これからもずっと一緒にいる。
END
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作者名：きい
| 作成日時：2020年4月22日 23時
